LEDをAIで自動監視

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TOKAIホールディングス(東証1部、3167)は、去る8月2日、傘下のTOKAIコミュニケーションズにおいて、ネットワーク機器類の LED 監視を画像認識 AI によって自動化する「LED 監視自動化サービス」を、株式会社フューチャースタンダード(東京都文京区)と共同で開発し、本日販売開始したと発表した。

一般に、ソフトウェア上の障害は自ら診断、情報蓄積そしてアラートを発信すること可能だが、パワーサプライ、システム起動、スリープ状態、ネットワークへの接続状況などの異常動作の監視においては、サーバー本体パネルに搭載されたLEDの表示(色や点滅状態)をヒトが読み取ることが必要。一定以上の監視判断精度、頻度を満たすため、巡回作業をするフィールドエンジニアの配置が管理者側に求められる。

これに対し、「LED 監視自動化サービス」は、小型カメラで撮影したLEDランプの映像を、RaspberryPIで解析、LED ランプの状態を AI が判定するサービスだ。異常と判定された場合はメールにて管理者へアラートを飛ばす。また、撮影した映像はクラウド上の映像解析 AI プラットフォームにアップロードされ、任意の時間のLED ランプの映像を担当者が確認することができる。自動化により目視確認を行うための巡回作業が不要となることのほか、人的要因で発生する検知漏れが解消できる。また、監視の頻度が高いため、異常発見までのタイムラグの短縮につながる効果も期待できる。

■ヒトの監視による課題

「LED 監視自動化サービス」の主なターゲットユーザは、監視対象サーバーを多数抱えるデータセンターや、監視対象が遠隔地に存在する通信事業者とされている。いずれも、現場でのヒトの目視監視に代わることで、監視の頻度、精度を向上させるとともに、コストの圧縮を図るのが狙いだ。

このサービスは最小構成としてRaspberryPI1台+USBカメラ1台+ネットワーク接続からでもスタート可能であり、極めてライトに立ち上げることができることにもメリットがある。プラットフォームが汎用品であるため、増設、障害時の対応も比較的安価でスピーディに対処できそうだ。

Raspberry PIを用いた比較的安価なエッジAIによる画像診断の仕組みは、特にコロナ対策におけるピープルカウンタ、人流測定などに特に注目が集まり、成果を上げている。大規模なシステム投資までに至らない、人力に頼らざるをえないアナログ情報の監視、診断をしなければならないフィールドワークは現実にまだまだ多数存在する。今後のマーケットに拡大に期待したい。