3D巨大猫が話題、クロス新宿ビジョンの裸眼3Dサイネージ

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新宿駅東口に新たに大型ビジョン、クロス新宿ビジョンが設置された。現在は機材調整などのテスト放映中で、7月12日から運用を開始するようである。5日に始まったテスト放映から、クロス新宿ビジョンはかなりSNSで拡散されている。ここ最近のデジタルサイネージでは多分圧倒的な拡散数なのではないだろうか。

実際に現場で撮影してきたものがこちらである。動画だと撮影時のシャッタースピード等を調整しないとこのようになってしまう。これは撮影側の調整でも回避できるが、一般にはそこまですることは考えられず、デフォルト設定での撮って出しだろうから、表示側である程度考慮したほうがSNSでの拡散を考えると正解だと思う。

クロス新宿ビジョンが話題なのは3Dの巨大猫である。韓国や中国で話題になった3Dのように見えるビジュアルが売りなのだ。この猫はビジョンのキービジュアル、マスコット的な存在のようで、これからも色々と登場してくるようである。これはL字型に配置されたLEDディスプレイで表示したときに立体的に見えるような、デザインとレンダリングを施したものだ。こうした現場の再撮映像以上に、実際の現場だと立体的に見える。たったそれだけのことと言っては非常に失礼だが、デジタルサイネージに関する話題性としてはこれまでで最大ではないかとさえ思う。筆者が現場に行ったときには、200人近い人がビジョンを見たり、録画してSNSに送っていたのには正直驚いた。

テスト放映中の3Dの猫。調整しないでスマホで撮影するとこんな結果になってしまう。これはドラレコで信号機が映らない話に似ていて、シャッタースピードやリフレッシュレートを調整する必要がある。

3Dの猫だけが突出してバズっているが、実際の媒体の見え方はこのような感じである。新宿駅からの動線上からのビジョンの見え方をご確認いただきたい。

東口広場と、ビジョンの真下にある大きな樹木によってビジョンは結構隠されてしまう。
位置を変えてみる
反対側から

こちらは音の様子。この位置からだとスタジオアルタのビジョン音声が非常に大きくて、クロス新宿ビジョンの音はほとんど聞こえない。両者で同じ音量を出すとどちらも聞こえなくなるだろうから、音量や指向性について何らかの調整が行われるのではないだろうか。

この位置からだと音の調整がどう行われるのか、今後に注目している。

興味深いのはこのビジョンはライブカメラで配信されているところ。これは媒体側のモニタリング目的のものをそのままプロモーションにも使っているのだろうか。YouTube LIVEなので権利的なことが気にならなくはないが、そこは本筋とは別の話だ。

そしてこのライブカメラで3D猫をキャプチャーしてみたところがこれだ。相当変形された映像が表示されていることがわかる。この変形のさせ方がノウハウなのだ。またこの方式では自ずと3Dに見えるベストビューポイントというものが存在することを示している。幸いというか、この事例では真下や反対方向からの視認はロケーション的に事実上できないので、これくらい変形させてしまってもあまり問題にはならないのだろう。

大型ビジョンも単なる映像表示から、こうした新しい媒体価値の提供にシフトしていくのかも知れない。媒体開発的には、従来型では使いにくいようなロケーションを活用できる可能性を示したとも言えよう。

この木をビジョンのために剪定することは果たして可能なのだろうか。

クロス新宿ビジョン