ありふれたペイン、ホテルのお湯張り問題

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ありふれた日常の中のペイン、困りごとを解決するのも技術の大切な要素である。このGASKETもそうした点に着目をしているわけなのだが、今回出張で神戸に来ていて今更ながら気がついたペインは、当たり前過ぎでペインであることすら忘れていたことであった。それはホテルの風呂における「お湯張り問題」である。

ホテルの風呂というのはほぼ100%が単純な給湯によるもので、複合水栓からお湯を出して貯めるものである。ここで問題なのは、いつお湯が貯まるかがわからないので、何回か様子を見に行くことになることだ。この程度の話だがとても面倒である。自宅の風呂で直接沸かせるタイプであれば、水量や水圧などを検出して「お風呂が湧きました」とか知らせてくれる。少し前に音商標で話題になったこれである。

ところがホテルの風呂はこうなっていない。少なくとも筆者は単純にお湯を貯めるタイプのものしか見たことがない。これはホテルランクに依存することはなく、一律に無いように思う。単純な給湯であっても、自宅であればどれくらいの時間でお湯が貯まるのかすぐわかるので、タイマーなどをセットすることもできるのだが、ホテルだとバスタブの容量も違うし、水量も異なるので、お湯張りに要する時間はバラバラである。なので何回か様子を見に行くことになる。人間というのは本当に怠惰なもので、これが正直かなりめんどくさい。なんとかこれを解決する方法はないものなのか。ざっと調べてみるとこんな物があった。

これらは同じメーカーが出しているものだ。既存のバスタブに簡単に設置できるのだが、防水性能などで評価が高いとは言えない。普通に考えると当たり前だが電池が必要で、不特定多数が使用するホテルの風呂では清掃が簡単ではないので衛生面が気になる。価格も1500円以上するため、多くの客室を有するホテルに導入するためにはコストも気になる。

こうしたハイテク版の製品もあるが、ここまでは求めていない。スマホに通知するといっても自宅ならともかく、通りすがりのホテルで設定をするなどありえない。

できれば500円程度で既存の風呂に簡単に取り付けられて、電池も不要なものがいい。お湯が貯まったことは音で知らせてもらいたい。こんな要件を満たすものはできないものだろうか。電池を使わないためにはフロートが良さそうだ。フロートを使った水位検出は加湿器などで普通に使われていて、マグネットを連携させて情報を伝えているが、加湿器は本体側に電子機器があるので音を出すのは簡単だ。だがこのケースではどうやって音を出すか。電子音やブザーではなく、そこにあるお湯(水)を使うことはできないか。実現できたら日本中、いや世界中のホテルで使われるに違いないのだが。