カフェテリアでの3密を回避するサイネージを設置

AI/Digital Signage/IoT /

昨年、2020年の事例だが、変異種でコロナの感染拡大が改めて懸念されるなか、簡易に設置でき、またコロナ禍が終了したのちには、販促などの別用途に転換が容易なサイネージシステムをご紹介したい。

ビズライト・テクノロジーでは、千葉県船橋市にある三井不動産の大規模物流施設「MFLP船橋」の付帯施設「MFLP船橋&GATE」のカフェテリアに、店内の人数をカウントして混雑状況を認識し、入り口のデジタルサイネージの映像を適時切り替えることで入店人数をコントロールする「三密回避AIビジョン」を設置した。

MFLP船橋&GATEのカフェテリアは、全席200席ある厨房付きの飲食エリアで、2箇所の出入口がある。これまでも入口にサーモカメラを設置するほか、席数を半分の100席に間引きしたり、飛沫防止の仕切りを設置したりするなどのコロナ対策を取ってきており、三密回避AIビジョンは、これらに追加して設置された。

今回の三密回避AIビジョンの人数カウントは、2箇所ある出入口の直上にAIカメラを設置して入退室をカウントし、それを合算することで行った。この人数をもとにして、混雑具合を3段階に分け、入り口のサイネージの映像を切り替える。

座席を間引くなどの対策を取ったカフェテリア内。奥行きがあるため、全体を撮影して店内人数をカウントしようとすると多くのカメラが必要になるため、出入口だけでカウントする方式を採用した。
座席を間引くなどの対策を取ったカフェテリア内。奥行きがあるため、全体を撮影して店内人数をカウントしようとすると多くのカメラが必要になるため、出入口だけでカウントする方式を採用した。

出入口双方に設置された機材間の通信はサブギガを使うことで、通信配線を不要とした。また、カウントデータの集計や映像出力を行う機材には、Raspberry Pi を堅牢化したビズライト・テクノロジー製のBH3を使用し、ブレーカーによる電源断や停電等にも耐えられるようにした。以上の構成により、ブレーカーやLANなどの既存設備の設定や運用にまったく影響を与えることのないシステムを実現するとともに、営業時間中の半日で設置工事を終えることができた。このような後付けの設備では、このような簡便さも重要になる。

出口側。自動ドアの手前上部の照明用ダクトにAIカメラとサブギガのアンテナを設置し、入口に設置されたサイネージ機材と通信している。
出口側。自動ドアの手前上部の照明用ダクトにAIカメラとサブギガのアンテナを設置し、入口に設置されたサイネージ機材と通信している。

計測結果は入り口のサイネージだけではなく、ウェブでも閲覧できるようになっており、カフェテリアに来る事前に状況が確認できる。今回は現場入り口のサイネージでの案内がメインだが、リモートでの確認やその他のシステムとの連携も容易だ。