JR新宿駅(東京)の東西自由通路に設置された大型LEDビジョン「新宿ウォール456(ヨンゴーロク)」が、2021年5月10日から稼働を開始した。LEDビジョンの大きさは高さ1.7m、長さ45.6mと横に長い。媒体資料では解像度は公開されていないが、16:9映像を横に15面ならべた形になる。ドットピッチは、媒体資料によると1.58mmと高精細で、ビジョンのすぐ近くまで寄って眺めてもドットの粗さ出るようなことはない。
通行人がすぐそばを歩く壁面に設置された横長LEDビジョンで、東急渋谷駅の「ビッグサイネージプレミアム」に近い設置方法だ。しかし、新宿東西自由通路のほうが通路幅が広く、多くの人はビジョンから少し離れて歩くのと、コロナ禍で人通りが少なくてLEDビジョン全体を俯瞰できることもあり、ビジョンを見た印象は少々異なる。渋谷駅のスクリーンが長さ24メートルに対し、新宿駅は45.6メートルと2倍近い長さがあるのだが、視認距離が極めて近い渋谷のほうが、映像の視認性は低いものの、LEDビジョン単体としてはインパクトがある。
ただ、新宿ウォール456は、エリア内の光柱や間接照明、LEDビジョンの向かい側に設置されたJ・ADビジョン(70インチ 25面)と連動できるほか、自由通路両サイドに設置された合計16個のスピーカーを使って音声も流せる。これらを活用して地下通路全体をジャックした空間演出を行えば、大きなインパクトが与えられる。毎時0分と30分に6分間放映される空間演出コンテンツで、それを体験できる。








