見えてきた次世代のスマホの姿

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スマートフォンが登場して14,5年になる。私達の暮らしの中にすっかり溶け込んでいるが、少なくともモノとしてはそろそろ閉塞感を感じてしまうことも多いのではないだろうか。そこでスマホのもたらしたものを整理して、その先にある次世代スマホ(的なものが見えてきていることを指摘してみたい。

スマホとは何か。これはインターネットに接続できる小型コンピュータで、マン・マシンインターフェースはディスプレイによる視覚と、音声、そしてタッチパネル入力だ。その姿形は手のひらサイズの板切れで、片面をディスプレイが覆っている。このスマホで我々は何をしているかと言うと、文字や音声、写真や動画によるコミュニケーションということになる。具体的にはSNSが主流で、動画を見たり、買い物やバンキングなどの実用的なものも含む。

こうした利用をする際に、今のスマホは果たして最適解なのか。たとえばLINEでチャットをするときには、片手でスマホを持ってもう片方の手指でディスプレイをタッチしなければいけない。それはUXとして正解ではないように思う。ビデオチャットするときもハンズフリーでないというのは果たして自然なのか。

一つの答えとして、GASKETでも紹介したOrcam Mymeというガジェットがある。ハードウエア的な限界は多々あるにせよ、このカタチと機能は十二分に検討されるべきものである気がする。CES2020では実際に体験することもできた。

もう一つの示唆に富んだガジェットは、フェアリーデバイセズTHINKLETである。これは映像と音声による同期型のコミュニケーションに特化したものだ。いきなりこれが次の時代のスマホになるということではもちろん無いが、コネクテッドワーカーというコンセプトから遠隔メンテナンス関連や警備、あるいはこの先にはリモートによる観光など、ニッチなマーケットで改良を重ねながら徐々に幅広いところに広がっていくものであると考える。Amazon Exploreには最適だ。下のプロモーションビデオを見てぜひともイマジネーションを広げていただきたい。

THINKLETは非常によく練られたガジェットである。ハンズフリーでPOV(Point of View)を実現する際に、人間の体の中で最もカメラがブレない位置と装着方法。実は映像以上に重要である音声の扱い。基本は単体で使用できるが、必要に応じてスマホも使う。これらはいまできることを実装して積み上げられてきたノウハウである。

こうしたガジェットやサービスに共通していることは、デジタルとインターネットとAIなどによって、スマホで実現できるようになったさまざまな体験を、スマホのような汎用機以上に快適に使うことができるということだ。こういう点から次世代のスマホのあるべき姿というものは、決してディスプレイがフレキシブルになることだけではないはずだ。そしてこうしたハードウエアはある日突然登場するものではなく、今できることから実装されていくべきことであって、然るべきタイミングで一気に広がっていくものいくものではないだろうか。iPhoneもケータイ電話があり、iPodがあり、といった流れの中で登場してきたのではないか。

こうしてそろそろ次のスマホ的なるものが見え隠れし始めている。