逆風の駅/屋外広告ビジネスの復活に期待

Funding /

表示灯株式会社(本社:東京都港区)が、来る4月7日(水曜日)、東京証券取引所2部に新規上場する。ウェブ媒体を除いては、コロナ禍で超逆風ともいえる交通広告、屋外広告を事業の柱としている同社に対し、証券市場がどのような判断を下すのか、初値に加え、当面の株価に注目したい。是非是非、順調な船出をされることを心から願うところだ。

コロナ禍に対応する経済対策により、市中にキャッシュがあふれ、多くの業種において業績が振るわない中においても株式流通市場は好調だ。発行市場(IPO)市場においても、個人投資家を中心として人気を博しているようであり、このところ快調な初値がつけられている。

上場日銘柄(一部略称)業種公募価額公募PER初値初値PER初値/公募
2月5日QDレーザ(6613)電気機器340負数797負数234%
2月10日アールプランナー(2983)不動産2,2105.05,00011.5226%
2月18日アクシージア(4936)化学1,45046.02,05165.1141%
2月19日WACUL(4173)情報・通信1,050負数4,645負数442%
2月25日アピリッツ(4174)情報・通信1,18018.95,60090.1475%
2月26日coly(4175)情報・通信4,13095.58,450195.5205%
2月26日室町ケミカル(4885)医薬品82052.01,42490.4174%
3月16日ウイングアーク1st(4432)情報・通信1,59012.12,00015.3126%
3月16日ヒューマンクリエイションHD(7361)サービス2,12018.23,50530.1165%
3月18日i‐plug(4177)情報・通信2,620負数6,000負数229%
3月19日T.S.I(7362)サービス2,00032.14,00064.2200%
3月19日ココナラ(4176)情報・通信1,200負数2,300負数192%
3月24日Sharing Innovations(4178)情報・通信2,850123.34,650201.3163%
3月24日シキノハイテック(6614)電気機器39010.21,22132.1313%
3月25日ベビーカレンダー(7363)サービス4,20042.69,40095.5224%
3月25日ジーネクスト(4179)情報・通信1,230負数2,851負数232%
3月26日ブロードマインド(7343)保険81020.81,56640.2193%
3月26日イー・ロジット(9327)情報・通信1,500529.61,995786.3133%
3月30日Appier Group(4180)情報・通信1,600負数2,030負数127%
3月30日スパイダープラス(4192)情報・通信1,160529.61,722786.3148%
4月7日表示灯(7368)サービス2,0009.6?????????
2021年新規上場実績 (公募価額、初値:円/株、PERは前期実績ベースの倍率)

表示灯社における公募価額2,000円/株は、前期実績ベースのPER約9.6倍と、直近の上場各社に比較してやや控えめな感もあるが、コロナ禍による不透明な経済情勢を勘案すると妥当なラインかもしれない。予定通りに資金調達が果たせることはまちがいないだろう。

新規上場により調達した資金は、第三者割当増資と合わせてナビタ事業における全国の駅他周辺案内図の設置に関する設備資金として560,000千円、社内の基幹システム投資に関する設備資金として300,000千円を充当、残額については、将来の駅他周辺案内図の設置に関する設備資金に充当する予定とのことだ。

以下簡単に、表示灯社の事業概要等を紹介する。

■事業セグメント・サービス

表示灯社は、今から50年ほど前の1967年に設立され、同年12月に名鉄上飯田駅において、現在の「ナビタ」である、第一号の「駅付近優良商工案内図」を設置している。以降、形態は変遷を経るものの、現在においても「ナビタ」は、同社の主たる事業セグメントを維持している。

セグメント主要品目等事業規模(※)
ナビタ事業駅・自治体・警察施設等の公共施設に設置した自社開発の周辺案内
図に複数のスポンサーの店舗情報を掲載する連合広告事業。
85億円
(64.8%)
アド・プロモーション事業交通広告・屋外広告・Web広告等の一般媒体による広告事業。23億円
(17.4%)
サイン事業広告・看板・案内板等の企画設計から施工に至るサービスを提供。23億円
(17.8%)
131億円
事業セグメントの概要 ※事業規模は2020年3月期実績売上高

全国主要2500駅に「ステーションナビタ」を展開

全国900の市区役所に「シティナビタ」を展開

全国1200面のデジタルサイネージを設置運用

表示灯社では今後、既存の特徴あるプラットフォーム(メディカルや神社におけるデジタルサイネージなど)の拡大展開に加え、バスやハローワークといった新たなロケーションへの展開を目指すとしている。また、同社が長年蓄積した経営資源であるスポンサーとロケーションオーナーを生かした新サービスの影響を計画している。

上場時の開示書面:目論見書においては、将来情報の記載には一定の制限があるため、具体的な戦略・計画中身は知りえないが、上場後、IR活動を通じ、ぜひ、具体的戦略をオープンにしていただき、冷え切った業界を再興させるべく、牽引して行ってほしいと願うばかりである。

商号表示灯株式会社
URLhttps://www.hyojito.co.jp/
証券コード7368
設立1967年2月
本店所在地愛知県名古屋市中村区
資本金約1億5,300万円(上場に伴う増資前)
従業員数410名(2021年1月末現在)
会社概要

Tags: