VRでショッピング 現実を超えた仮想空間店舗へ

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外出自粛でお店に行けないなら、仮装空間でショッピングを楽しめたらいいのに。そんなことが気軽に堪能できる未来がすぐそこまで近づいている。

スマートフォンで伊勢丹新宿本店で買い物体験ができる「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」が2021年3月10日にリリースされた。こちらはスマートフォンのアプリを使い、VR上でアバターを操作し、仮装伊勢丹新宿本店で買い物ができる。また、テキストを打ち込みことにより、店員やその場にいるアバターとも会話ができる。ちなみに2021年3月30日現在、アプリはベータ版である為、まだサービスを全て体験できないないようだ。

早速ダウンロードをして試してみた。

操作性など細かい部分に関してのレポートは現在はベータ版なので、現時点ではあまり追求しない。そこを考慮していただき読んでもらいたい。

アプリを起動すると、伊勢丹新宿本店の目の前の場所からスタートする。伊勢丹新宿本店以外にも新宿の街並みが表現されているが、道路が川のようになっていたり、非現実的な表現があり面白い。アバターは画面右下にあるボタンを動かすことによりその方向に走る。視点の移動は画面をスワイプしながら調整。スマートフォンのゲームに慣れていないと苦手な人はいるかもしれないが、自由度が高いので散策をしたくなる。

伊勢丹新宿本店に入店。聞き慣れた館内放送と華やかな音楽が流れている。ここのエリアはまだ商品や店員のアバターは用意されていないようだ。2021年3月30日現在で体験できるスペースは、バーチャルコスメ催事「ISETAN MAKE UP PARTY」、バーチャル婦人服ショップ「リ・スタイル」のみのようだ。先日まではバーチャルデパ地下「世界を旅するワイン展」を開催していたようだ。

入館後すぐの景色。見慣れた景色と館内アナウンス。

「ISETAN MAKE UP PARTY」へ移動。本物の店舗のように化粧品ブランドが並んでいる。各ブランドごとにNPC販売員(ノンプレイアブルキャラクター:無人操作のキャラクター)がいて、近づくとお辞儀をする。このNPC販売員は、リアル店舗の販売員を3Dスキャンして作成されている。どの販売員も顔や服装が異なっている。2021年3月17日の三越伊勢丹ホールディングスのプレスリリースによると3月下旬アップデート時には販売員から商品やイベント情報を得られると記載があるが、まだアップデートされていないらしい。チャットで話しかけてみたり販売員をタッチしてみたが反応はなかった。テーブルの上には約5種類程度厳選された商品が並んでおり、近づくとテーブルの上にタグが現れる。こちらをタッチすると商品の簡単な説明とともに、三越伊勢丹化粧品オンラインストア「meeco」へのリンクがついており、オンラインストアへ移動して商品の詳細の確認や購入へ進むことができる。

続いてはISETAN MAKE UP PARTYのABテストの部屋へ移動。こちらはかなり非現実的でゲームのダンジョンのようだ。ABテストで自分にあったコスメをピックアップして紹介してくれる。壁面にある質問に対して当てはまる方の扉を進んでいく。通常WEB上でQ&Aを行うのに対して手間がかかるが、ブランドの世界観を表現できたり仮想空間ならではの面白い体験ができるので、新しい顧客を掴むのに良いかもしれない。

AB診断ができる空想の世界へ

そして最後に「リ・スタイル」へ。こちらでは3月下旬にアバターの販売員から接客が受けられるようになるとのことだが、現時点ではアップデートされていないようで、アバター販売員自体が存在しなかった。商品もまだ詳細を見られるものはなく、壁面にモデルの写真とブランドに関する説明文章が並ぶ。美術館のようだ。こちらの店舗に関してもABテストの空間のようにかなり非現実的な空間。

リ・スタイルのバーチャル空間。上のスペースへは階段ではなく、リボン状の細い道を登っていく。
ブランドのイメージに関する写真や文章が掲示されている。
こんな空間が作れるのはバーチャル空間ならでは。他のスペースには月が浮かんでいたり、現実では実現が難しいものが多い。

一通り体験してみて、やはり現実の店舗には敵わない点ももちろんあるが、スマホアプリやVRでなければ実現できないところも多いと気付かされた。VRだとどうしてもリアルタイムで店舗で並んでいる商品や店舗独自の展示方法を反映させるのが難しいが、現実では体験できないアミューズメント要素を取り入れることができる。また、百貨店などのように閉店時間が早かったり、店舗数が多くないものに関してはなかなか足を運ぶことができないので、どこにいても気軽に売り場を歩いて店舗の雰囲気を堪能できる、売り場をぶらぶら回ることによって新しいイチオシ商品との偶然出会うことができる、販売員と簡単にコミュニケーションをとることができるのは便利だ。

各店舗の新しいビジュアルについては、毎日開店前に360度カメラをつけたロボットを自動で動かして撮影して、それをデータ化して通路から店舗側を見た時の景色をVRで見られるようになったりすると、お買い物気分をより楽しめるかなとそんな夢も抱きつつ、今回体験したアプリはベータ版なので、今後のアップデートに期待したい。