FiverrのCXを日本企業が見習うべき理由

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Fiverrというデジタルサービスの人材マーケットプレイスを運営するイスラエルのベンチャーが、今年のスーパーボウルでCMをオンエアした。

1984年にスーパーボウルで流した伝説のCM「1984」で、appleが一気に認知を高めたことで、IT企業がスーパーボウルのCM枠を使うようになった。広告料金は30秒のCMで5億から6億と言われているが、絶大な効果があるため、多くのベンチャー企業が出稿している。今回のFiverrのCMもおよお1億人が視聴し、アメリカでの認知度向上につながった。

日本ではあまり馴染みのないFiverrだが、アメリカでは圧倒的に支持されている。Fiverrはグラフィックデザイン、サイト作成、デジタルマーケティング、ライティング、翻訳などのデジタルサービスをマッチングするマーケットプレイスだが、今回のコロナ禍が追い風になっている。

リモートワークやハイブリッドな働き方が進む中、デジタルサービスの人材マーケットプレイスの需要が高まり、Fiverrの業績はアップしている。

同社のサービスはマッチングだけでなく、契約や請求書の発行、支払い、ファイルや情報などのやりとりがプラットフォーム上でできるようになっている。このCXの良さが評価され、多くの顧客から支持を得ている。

フリーランサーは自分の得意分野でのビジネスをすぐにスタートでき、クライアント側は過去の評価とスタート時の値段をサイトで比較し、すぐに人材を使えるようになる。優秀な人材を探すために、無駄な時間とお金を使わずにすむ。

最近では、より優秀な人材だけを集めたFiverr Proと言うサービスも人気になっている。Fiverr Proのメンバーは同社の審査を通過したプロフェッショナルだけが集まっているので、安心してサイトやロゴ制作などのオファーができる。

Fivverのサイトの特徴はわかりやすさだ。UI/UXも優れているため、企業はすぐに優秀な人材を探せる。動画も効果的に使っており、1分もあれば、サービスの概要を理解でき、自社が必要なスキルを持った人材に出会える。

スピードかつ適切なマッチングが、企業とフリーランサーの両方から支持され、Fiverrは成長している。マーケットからの評価も高く、株価もうなぎのぼりだ。

「世界の働き方を共に変える」と言うミッションを掲げている同社は、イスラエルやアメリカだけでなく、海外進出も積極的に行っている。世界中のスキルを持った人材を集めることで、企業の生産性を高めながら、エリアや時間に拘らずに優秀な人材が稼げる場を提供している。

企業がグローバルな人材にオンデマンドでアクセスできることが、コロナ禍の中で注目され、業績を伸ばしている。同社は企業だけでなく、スキルを持った人材も稼げるようにすることで、Win-Winを実現しているのだ。

今回のコロナ禍でDXがキーワードになっているが、同社の戦略やアクションを見れば、テクノロジーだけでなく、CXが重要であることがわかる。同社は顧客を喜ばすために、矢継ぎ早にサービスをリリースし、CXを高めている。PDCAをスピーディかつ正確に回していることが同社の強みだ。

日本企業はDXと言うキーワードに踊らされている感があるが、FiverrのようなCXを高めている企業を見習い、ビジネスモデルと顧客とのコンタクトポイントの設計を再考すべきだ。