ホームドアに行先表示を行っている京急羽田空港駅

Digital Signage /

京浜急行の羽田空港第1・第2ターミナル駅では、ホームドアに設置したデジタルサイネージに、発車時刻や行き先を表示する発車案内を行っている。

これまでもホームドアにモニターを設置して媒体化し、各種情報を掲出する事例はあった。先駆者である東急電鉄では、在線情報や動画素材の放映などを行っている。

東横線の武蔵小杉駅ホームドア
半蔵門線・田園都市線の渋谷駅ホーム

同駅は、羽田空港の利用者が使う全国区の駅だが、行き先や種別が多いため、関東の地理に詳しくないと理解するのは難しい。行き先表示だけでも、印旛日本医大、芝山千代田、印西牧の原、浦賀、押上、京急蒲田、京急久里浜、京成高砂、京成成田、金沢文庫、神奈川新町、逗子・葉山、成田空港、青砥、泉岳寺、品川の16パターンがあり、ここに種別として快特、エアポート快特、特急、エアポート急行、普通があるのだ。東京や新宿に向かいたいと思っていても、ホーム上の行き先表示板だけで判断できるのは、利用者のなかでも限られる。

羽田空港第1・第2ターミナル駅の天井に吊るされている行先標識。
羽田空港第1・第2ターミナル駅の天井に吊るされている行先標識。

ホームドアの行き先表示板は、山手線も含めた路線図を表示したうえで、どちらの方面に向かい、どの駅に停車するのかも含めたグラフィカルな形で案内している。このような表示は、情報量が多くて文字が細かくなるため、天井から吊るしたモニターだと判読が困難になる。その点、ホームドアのモニターだと視認距離が1メートル程度と短いために、容易に判読できる。モニターに表示されている情報は、停車しているこの列車に関することなのだと、理解がしやすい。

これまでの「ホームドアにモニターを取り付けてとりあえず媒体化してみた」とのレベルから進化し、このホームドアというロケーションをうまく利用した情報システムとなっている。混雑を避けるためにはどのドアから乗車するべきか、などホームドアデジタルサイネージのさまざまな活用を期待したい。