なんでもできるIoTビジネスだからこそ参考になる事例

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ネットの広告で表示されたIoTサービスがなかなかエッジが効いていたので紹介したい。それがルクミーというサービスである。ルクミーは保育園や幼稚園に特化したさまざまなIoTサービスを提供している。

ルクミーには次のようなサービスがある。それぞれは別の目的であり、利用するテクノロジーも異なるが、保育園のサービスに関連するものという点が共通である。

・ルクミー午眠チェック
 体動センサーで睡眠状態やうつぶせ寝を発見
・ルクミーフォト
 園での生活の様子を自動撮影
・ルクミー体温計
 非接触体温計のデータを自動アップロード
・ルクミーシフト管理
 保育士のシフト作成や勤怠管理
・ルクミーバス位置情報
 送迎バスの位置情報共有
・キッズリー
 円と保護者の連絡帳的なもの

ルクミーは、医療機器届け出済である体動センサーや自動撮影カメラ端末等のIoTやAIなどのテクノロジーを駆使し、保育園・幼稚園の先生や保護者が本来行うべきこと、つまり、子どもと向き合うこと・触れ合うことに専念できる社会を創造します。

代表メッセージ

ルクミーのサービスは、保育園・幼稚園に特化しているという点でビジネスの軸が明確である。たとえば体動センサーのメーカー側の立場に立つと、子ども用、大人用、センシング結果をどういった機器にどうやって渡すかに関して複数の答えを用意する必要がある。販売先も販売ルートも異なる可能性が高い。しかしルクミー側の立場では、対象は乳幼児限定で接続先はスマホかタブレットに限定できる。さらにもちろんセンシング対象は入園している園児で、操作するのは保育士である。

そしてルクミーは、営業先が保育園と幼稚園と明確なので、打つべき方策、マーケティング手法も比較的単純である。

誤解を恐れずに言うと、IoTやAIは何でもできるし何にでも応用することができる。そのために軸がブレやすい。

IoT領域でのビジネスには大きく2つの方向性があると思われる。ひとつは単独またまたは複数のIT技術を提供するもの。たとえば人感センサーや、ラズベリーパイのようなシングルボードコンピュータをプロダクトを様々な業種や企業に提供したり、特定目的のソフトウエアやサービスを提供するもの。もう一つは特定の業種や業界に対して、複数のサービスを提供するもの。プロダクトアウトかマーケットインの違いと言ってもいい。これはどちらが正解というわけではなく、どちらが得意かという話だと思う。

ただ、オンラインでマーケティングを行う場面が増加していくである現在では、後者の方がオンラインで発見されやすく、実際の事業規模感にも左右されにくいので有利である。

こうした点でルクミーはとても参考になる。

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