いまUdemyで思ったこと

AI/IoT/Media /

筆者のFacebookに、UdemyのRaspberry PiでCO2を計測する講座の広告が表示された。Udemyは随分前から知ってはいたが、特に気に留めることはなかった。今回この広告を見ていくつか思いついたことがある

まずUdemyについて簡単に紹介しておく。Udemyはオンライン学習講座のプラットフォームであり、マーケットプレイスとしてはたぶん世界最大だろう。誰でも自分の関心のある講座を受講できるし、講座を解説することができる。受講は基本的に有料で、講師は収入を得ることができる。提供されている講座のカテゴリーは次のとおりで、ビジネスから趣味の領域までなかなか幅広い。

カテゴリーはビジネスから趣味の世界まで多岐にわたる

Udemyは企業のPRにも使えるのではないだろうか。特定商品やサービスのマーケティングではなく、ある分野についての知見や情報を動画でレクチャー形式で解説して受講者にそれを共有する。これによって受講者は知的な満足を得られると同時に、講師あるいは講師企業に対する信頼性やロイヤリティーを感じる。企業の側にしても、従来のような広告や自社サイトで手前味噌な訴求をするのではなく、教育という切り口で社会とつながるのは今では大切なことである。

前出のCO2計測の例は、やや各論でHOW TO本のような内容であるが、全体的には教科書的なタイトルのものが多い。このGASKETもそうであるように、企業がオウンドメディアを運営することも多い。これには様々な理由があるが、企業でやるということはまずはビジネスのためである。実際にGASKETにも月に数件ではあるが具体的な問い合わせや相談がある。オウンドメディアは、WEBサイトのような直接的なマーケティングを行う場と比較してギラツキがなく、純粋に技術やサービスに対してのコメントを述べることで、企業としての物の味方や指向性を、できるだけ利害関係や売り手・書い手とは異なる次元の、素の状態から理解してもらえるメリットがある。

このオウンドメディアの切り口を教育、教えて、知ってもらうということに転換していくことで、知らず知らずのうちにロイヤリティーが上がるのではないだろうか。これは教育という崇高なものを隠れ蓑や錦の御旗にするということでは全く無くない。思いもよらない入り口から入って深く知ってもらうという意味だ。

たとえば釣りが趣味の社員がいる企業で、潮汐や気温などから釣果を予測するような仕組みを考えついたとする。そこには釣り好きの受講者が集まってくるが、彼らも釣りはあくまでも趣味であって、仕事は別のことをしている場合がほとんだ。釣りきっかけで双方の理解が深まり、そこから仕事につながるといったこともあるはずだ。そこまで極論ではなくとも、全く別のコンタクトポイントを設定するということは、デジタル以降のコミュニケーションの多様化と、なんでもデジタル化、IoT化していく過程においてはマッチするのではないか。

こういった場合も、特に教育に関しては無料である必要はないのではないだろうか。それは受講者側をある程度フィルタリングするという点でも必要である。

Tags: