オンライン会議での顔出し傾向について

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前から何となく感じていたことと同じことを思っている人がいたので、今日はその話を書いておきたい。オンライン会議での顔出しについてである。オンライン会議はコロナ以前にもあったが、今年の春以降に一般化したのは間違いない。この時に顔出しをする人と顔出しをしない人がいて、そこには一定の傾向があるのではないかと思うのである。

あらかじめ言っておくが、顔出しをしないのは良くないという主張では必ずしもない。筆者が感じている傾向としては、大企業やレガシーと呼ばれるような業界の人は、ITやベンチャー企業の人と比較して顔出し率がかなり低いように思う。スタートアップで顔出ししない会議を見たことがない。

顔出ししない理由とプライバシー問題は別の話である。マシンスペックには依存するが、いわゆるバーチャル背景を設定すれば部屋の中の様子はわからない。ただしバーチャル背景を使っても顔出しするとメイク問題が残るのは理解する。一方でバーチャル背景機能を最大限活用している人もいれば、あえて生活区間をチラ見せすることでパーソナルブランディングをしている人もいる。

筆者の場合、オンライン会議は様々な業界の方と行なっているが、はやり放送系、広告系、通信系は総じて顔出し率が非常に低い。興味深いのはオフィスから参加する人は案外顔出しするが、自宅と思われる時には顔出しをしない比率が高まる。スタートアップ系は全く逆で、電車の中、歩きながら、公園のベンチなど、全部丸見えである。

また筆者はオンライン授業を毎週行っているが、この時は一度に50人ほどのオンライン授業を週に2回だ。データ量の節約(学生の多くはスマホで参加しているのでパケ代対策)のために学生側は顔出しなしがデフォルトと決められている。講師である筆者のZoom画面上には、四角の中に名前のみ、あるいはアイコンが並ぶだけで、学生の表情も反応も一切わからない。チャットを使えばいいというのは理屈であって、ワンマンオペレーションしている時にそこまでの余裕は正直ない。結果として学生の反応を無視した一人喋りに終始してしまうことになる。

せっかく映像と音声が使える環境でオンラインミーティングを行うのであれば、できるだけ五感に訴えたほうが単純にいい。音声はその特性上から複数同時に認識することが困難であるのでミュートがデフォルトなのはわからなくはない。しかしながらこれもヘッドセットを使えば解決することなのだが、その使用率は本当に低い。

なぜメディア系と大企業が顔出ししないのか。大企業では自己主張しないのが吉であり、メディア系はどうやら双方向コミュニケーションが得意でない。というのが現時点の筆者の仮設である。

上記以外でも、社員や社長の考え方によって、同期型のコミュニケーションと非同期型のコミュニケーションも使い分けが上手くできないケースも多数見かける。

これが正解というものがあるわけではないのだが、関連した意見をいくつかリンクしておく。

Web会議で「顔出しNG」の人が急増中? それでも、「顔出し」でWeb会議をすべき理由とは (1/4)

Web会議の困りごとと顔出しの状況

オンライン会議で顔出しはアリ?ナシ?

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