動画が流せるフラッグ JR 品川駅にて新たな広告手法の可能性を模索する実証実験を開始

Digital Signage /

JR東日本企画がJR品川駅において、12月20日(日)まで大型のフラッグ広告をプロジェクターを使って動画化する試みを行なっている。プロジェクターの可能性を確認するべく現地に行ってきた。

場所はJR品川駅構内の中央改札の中だ。北改札側からは一旦ホームを経由して行くことになる。下の写真のように3面で構成されていて、左の2面はデジタルではなく、右側が今回の実証実験の対象である。

近くに寄って撮影して見た。まあまあクリアである。デジタルでないものと比較するとやはり精細度と明るさ、何よりもコントラストがどうしても負けている。

プロジェクターによる動画部分
こちらがアナログ部分

今回のプロジェクターはパナソニックの1チップDLPレーザープロジェクター、PT-RCQ10JLをで1万ルーメン。解像度は2715 x 1697である。使用しているレンズは確認できなかった。これを2台並べて重ねて投影しているので輝度的には2万ルーメン相当と考えて良いと思う。投影距離は10メートルくらいではないだろうか。

左右に距離を開けて設置している
使用している動画素材のためか、ややコントラストが甘く白くなって見える。これは写真で撮影しているものだが、現場で見える感じもだいたい再現できていると思う。

この設置方法だと2台の光軸が合わないが、見た感じあまり気にはならないように思う。なぜ光軸を合わせなかったのか、その理由はわからない。

動画も撮影したのでご確認いただきたい。この場所は外光はあまり入らないが、既存の照明による地明かりがそれなりにあり、スクリーン上の照明も点灯したままなので、素材レベルでもう少しコントラストを効かせてしまったほうが良いだろうなと感じた。

このプロジェクターは250万円ほどだと思われるので、2台で500万だ。アナログでシートで印刷した場合と比較すると、動画を表示できることを考慮すれば十分現実的な価格ではないだろうか。2万ルーメンクラスを1台だとこの価格では到底収まらないので、こうして2台打ちで対応するのは正解だろう。逆に1万ルーメン1台では設置環境にもよるだろうが暗いと感じるに違いない。

この画面サイズであればLEDがいいのだろうが、まだコストとかなりの重量になるので設置工事が莫大なものになる。だがLEDであっても設置場所の環境や、新築時の設置であればコストも気にならないこともある。要するにロケーションの状況に大きく依存することになす。

今回のような駅や空港、既存の構造物内の上部空間を媒体化する場合には、今回のようなフラッグ、つまりスクリーンを上から吊るし、プロジェクターを使うというのは選択肢としては十分ありえるのだろうと思う。せっかく3面構成するのであれば、全てをデジタル化して3面を連動させたコンテンツにするとインパクトがあるに違いない。

「何を実証しているのか?」という声も関係者から聞こえてきているが、非常に多くのことを実証、確認できていると思った。