Virgin Hyperloopが変える移動の未来

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Virginが開発を進める次世代高速輸送システム「Hyperloop(ハイパーループ)」が話題になている。この11月8日にハイパーループの高速ポッド・システムで初めて乗客を乗せて運行した。アメリカ・ネバダ州の砂漠にある実験施設「DevLoop」で行われた走行実験で、最高時速172kmを記録し、15秒かけて500メートルを走行した。今回、テストに使われた「XP-2」は2人乗りで、ハイパーループで乗客が安全に移動できることを実証するために作られたとのことだ。

ヴァージン・ハイパーループのサイトや動画を見ているだけで、とてもワクワクできる。試乗した2人の体験がダイレクトに伝わってきて、見ている方もハイパーループを試乗したくなる。この辺りのコミュニケーションセンスを我々日本人はもっと見習うべきかもしれない。

そもそもハイパーループのコンセプトを考えたのは、テスラのイーロン・マスクだ。ハイパーループは地下トンネルを利用した超高速の輸送システムで、マスクは2016年にボーリング・カンパニーという会社を立ち上げた。トンネル内をテスラ車が走ることで、渋滞を避けることができ、移動時間の短縮が可能になる。

マスクが構想を発表後、ヴァージンやオランダのスタートアップのハルト(Hardt)がハイパーループ事業に参入した。「ハルト」は、ヨーロッパの主要都市をネットワークし、飛行機からシェアを奪おうとしている。ハルトはハイパーループの優位性をわかりやすい動画で表現している。

ヴァージン・ハイパーループのハイパーループポッドが実用化されると、最大23人の乗客が時速670マイル(約1078km)の移動を体験できるようになる。サンフランシスコとLAの間であれば、35分で移動可能になり、飛行機よりも15%も早く目的地につけると言う。

ハイパーループはCO2の排出が少なく、エコな移動手段として注目されている。1、2時間程度の飛行距離の移動の代替手段になることを目指している。今後10年内にこのハイパーループが実用化されれば、近距離の移動手段の選択肢の一つになるはずだ。

アメリカや欧州で、飛行機のCO2の排出量が問題視される中、ハイパーループへの期待値が高まっている。残念なことにこのハイパーループでも、日本は存在感を示せずにいる。鉄道先進国であった日本は、この分野でも遅れをとってしまったようだ。

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