リアルに開催された展示会で、ローカル経済の厳しさを痛感

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各種展示会・ビジネスセミナーは、いまやオンライン開催があたりまえとなっていたが、9月頃からは多くの「リアル」開催は増えてきたようだ。筆者地元である北海道では久々に「リアル」の展示会:北海道ビジネスEXPO2020が開催されたので覗いてみることにした。

主催北海道経済産業局、北海道、札幌市
会期11月5日(木)、6日(金)
会場アクセスサッポロ(札幌市白石区)
出展230ブース(今年)、289ブース(昨年実績)
来場者数20,000名(今年見込)、21,703名(昨年実績)

いきなり結論で恐縮だが、特段の目新しい「モノ」も、withコロナ下で工夫した「見せ方」も、特段に得るものが無く、かなり厳しい評価をせざるを得なかった。期待とは裏腹に、コロナ禍でシュリンクしたローカル経済の厳しさを痛感する日となった。

展示会場内には自販を除き飲食コーナーは設置されないが、キッチンカーが屋外に登場。
それにしても3台とは寂しい。

ちなみに入場ゲート前の行列に、ソーシャルディスタンスマーク(フットプリントなど)は表示されておらず、係員が小声で御願いする程度。

感染者追跡登録もひっそりと。しばらく眺めたが、利用者はごく少数。来場者からは来場時間を記入して名刺を回収するとはいえ、陽性者が出たら、電話したりメールアドレスを打ち込んだりするのだろうか。
会場内 初日午前ということもあってか、来場者はこの程度。
その後少し増えてきたが、ソーシャルディスタンスが気になるほどでもない。
上表は紙パンフでの記載。混雑予測はありがたいが、ライブ映像を配信するか、リアルタイムの状況を発信してはどうだろうか?
リモートで説明を受ける

スタッフが常駐しておらず、カメラとモニターを設置、オンラインでインタラクティブに会話するスタイルも出現。展示された現物を見ながら話せるという意味ではリアルにスタッフがいるのと同じではあるが、集客誘導はかなり厳しい。このスタイルをとるなら、いくつか改善を提案したい。

  • 誘導のためにも、担当者の顔、上半身を実物大で映したい。
  • 音質と音量のコントロールを繊細に。実際の現地で調整が必要。会話がスムーズに行かないと商談にならない。ある意味、画像より重要かもしれない。
  • ヒトがいないと「動き」が乏しく、寂しい印象を受ける。人員配置ができないなら、ロボットを配するか、何かしらダイナミックな動きのある表示や展示物が欲しい。
  • 蛇足だが、担当者はマスクをはずす。せっかくリモートで感染拡大対策をしているのだから。
唯一(失礼!)、興味を惹かれたドローンフットボール。こういうのはリアルに限る。
セミナー会場の様子(主催者資料より) これはちょっと「密」ではないのか?

特徴といえば、ブローシャやノベルティ配布がかなり少なく、マスク又はフェイスシールド着用率が100%であった程度で、残念ながらwithコロナ下での展示会特有の「コレ」といった対策も発見できず、その点をアピールできる材料もない(11月5日は、新規陽性者数3桁を初めて記録した日であった)。また、展示物そのものも目新しさを感じさせる面白みに欠け、ブースの活気・熱気もいまひとつ。あらためて東京・大阪といった大規模経済圏以外における展示会の難しさを痛感する結果となった。他の地方都市での展示会はどういった工夫がなされているのだろうか。