コロナ禍でのイベント事例:ニッポン全国物産展

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11月21日と22日に東京・池袋のサンシャインシティでニッポン全国物産展が開催された。名前の通り、全国各地の特産品、名産品を集まる物産展で例年だと毎年15万人以上を集客し、会場は非常に混雑する。そのため、今年はコロナ対策を打ったうえでの開催となった。

例年はフリーで入場できるイベントなのだが、今年は登録制を採用して連絡先や同行者人数などをオンラインで登録させていた。ただ、入場日時の予約や指定はなく、現地には登録用のQRコードが掲げられているため、飛び込みでも入場できる。登録するとQRコードが発行され、これを会場入口のカウンターに設置されたQRコードリーダーに読み込ませてから入場する。退場時にも同様の手続きを取るため、会場内の人数が把握できる。

会場内人数のコントロールと来場者の連絡先を確保をしつつ、比較的自由な来場を実現したこの方式は、コロナ禍におけるイベントの実施方法としていい落とし所だったのではないか。

例年だと会場チラシを配布しているのだが、今年は接触感染防止のためにオンラインでのPDD配布となっていた。

実際に配布されるデータがこちら。印刷用レイアウトをそのままPDF化した合わせたもので、スマートフォンで見るには少々厳しい。

接触を避けるためにレストランのメニューでもQRコード掲出が増えてきているが、ほとんどの店が同様の問題を抱えている。レイアウトの最適化はもちろん、ミニアプリの活用も含めたコミュニケーションのあり方全体の最適化などが今後求められることになりそうだ。

会場内は、密を避けるために通路が広くとられたうえ、ブースでの試食や試飲は不可としていた。例年は通路に人が溢れて一回りするだけでも苦労するのだが、今年は落ち着いて生産者と会話ができ、移動もスムーズで快適な買い物ができた。また、通販に力を入れている出展者が増え、オフラインでの出会いからオンラインでの継続的な購買への連携がスムーズになった。確実にこれまでよりも便利にはなった。ただ、一方で寂しさを感じるのも確かだ。盛り上がりが減ったためか、一人あたりの購買量も減っているように見られた。時間や場所を多くの人と共有することで生まれていた賑わいと、それによる効能をどのようにニューノーマルで実現するかは、これからの大きな課題だ。中国で成長著しいライブコマースなどが受け皿になってくるのだろうか。