ホームセンターでも導入が進むロボティクス。カインズが売り場案内ロボットを試験導入

IoT /

居酒屋やカフェなどの飲食店にロボットの導入が進んでいる。人手不足やコロナ禍の影響で、店舗のDX化が進んでいるが、今度はホームセンター大手の株式会社カインズ(埼玉県本庄市)が、2020年11月3日に新規オープンする朝霞店(埼玉県朝霞市)に顧客案内用のロボットを導入する。

カインズでは中期経営計画「PROJECT KINDNESS」を策定した2019年から、「Stress-free(ストレスフリー)」「Personalize(パーソナライズ)」「Community(コミュニティ)」「Emotional(エモーショナル)」の4つの目的に基づき、デジタル戦略を進めている。

同社は顧客体験をアップするために、これまでも様々な取り組みを行ってきた。「CAINZ PickUp」は、店舗やオンラインショップの商品を取り置きでき、最寄りの店舗で受け取れるサービスだ。

アメリカで導入が進んでいるピックアップサービスもいち早く導入するなど、CXをアップさせる取り組みに積極的だ。「DrivePickUp」はネットでオーダーした商品を24時間店外(駐車場内)ロッカーで受け取れる。車を降りずに届けてもらえるPickUpパーキングも選択可能だ。

今年の2月には商品の売り場や在庫が検索できるスマートフォンアプリの提供もスタートしている。

今回、朝霞店に導入されたロボットはタッチパネルで操作する。ロボット上部に設置しているタッチパネルで、カテゴリー検索から探している商品を選ぶと、その商品が並んでいる棚の前またはそのカテゴリーの通路前までロボットが案内してくれる。

ロボットが案内するというユニークな接客方法は、希望する商品が見つからないというわずらわしさを解消するだけでなく、楽しみながら買い物することで、顧客の購買体験の価値向上も期待できる。店内にはこのロボット以外にも売場経路を案内するサイネージが4台導入されている。

筆者もホームセンターで商品を探す際に、何度も売り場で迷ったことがあるので、このロボットによる案内サービスは嬉しい限りだ。

コロナ禍の中、ホームセンターの業績は好調に推移しているが、チェーン間の競争はより激しくなっている。ニトリやDCMホールディングスの島忠のM&Aが話題になる中、カインズは独自路線を選び、 DXで顧客体験を高めようとしている。店舗にある様々なストレスをDXで解決するカインズの取り組みを今後も注視したい。