MaaSに力を入れる小田急のサニタイザー

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小田急百貨店新宿店の出入り口に、手指および足元の消毒と非接触での検温を行う白いスタンドが設置されていた。壁面には「安心ゲート実証実験中」と記載されている。

これはパナソニックが開発した「安心ゲートソリューション」で、ロケーションオーナーの小田急百貨店とパナソニックの両社からプレスリリースが出ている(パナソニック)。この安心ゲートは、消毒と測温とともに、カメラを使って来訪者の人数カウントと属性分析を行なっているようだ。

手指除菌のサニタイザーは、キングジムのテッテと思われる。
手指除菌のサニタイザーは、キングジムのテッテと思われる。
筐体上部にはサンワサプライのウェブカメラが設置されていた。人数カウントや属性分析に使われていると思われるが、入店客の背中を撮影する方向に設置されていたのが気になる。これで属性分析が行えるのだろうか?
筐体上部にはサンワサプライのウェブカメラが設置されていた。人数カウントや属性分析に使われていると思われるが、入店客の背中を撮影する方向に設置されていたのが気になる。これで属性分析が行えるのだろうか?

プレスリリースには、下記のように記載されている。

小田急百貨店をはじめとした小田急グループでは、本実証の「安心ゲート」で収集した商業施設内の混雑状況に加え、駅構内の混雑情報や列車の混雑予報などを組み合わせて、来訪者に密を回避しながら移動ができる情報をシームレスに提供していくことを目指しています。

各百貨店は、新型コロナウイルスによる営業自粛から再開する際に、出入り口を入り口と出口に分離したり、サーモカメラや消毒スプレーを設置したりするなど、コロナ対策で様々な手を打った。安心ゲートはそこから一歩先に進み、「消毒」や「測温」との新たなタッチポイントを使った情報収集と、それを活用した移動の最適化までをビジョンに含んでいる。この安心ゲートが、そのほかの百貨店ではなく小田急百貨店に設置されたのは、小田急電鉄が日本の鉄道会社のなかでは早くからMaaSに力を入れてきたこととは無関係ではないだろう。(2019年4月4日プレスリリース:「オープンな共通データ基盤「MaaS Japan(仮称)」の開発について

これまでの商業施設は、賑わいを作り、その賑わいが施設を魅力的に見せることで、周囲の人々をさらに集め、その賑わいのなかで商売をしてきた。しかし、コロナ禍においてはその方式は使えない。どうすれば、この店の魅力を人々に伝えられるか、また人々が密を形成しないように来客のピークマネジメントをしながら、呼び寄せられるのか。ウイルスの脅威を抑えつつ、経済活動を維持するには、この問題を解決していかなければならない。この取り組みが、そこに向けての第一歩になるだろうか。