2021年はIoB Internet of Behaviorの時代

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Gartner(ガートナー)は、2021年の戦略的テクノロジートレンド(Gartner Top Strategic Technology Trends for 2021)を発表した。

1、Internet of Behavior(IoB)
2、Total Experience
3、Privacy-Enhancing Computation
4、Distributed Cloud
5、Anywhere Operations
6、Cybersecurity Mesh
7、Intelligent Composable Business
8、AI Engineering

詳細は以下の動画を見てもらいたいが、今日はInternet of Behavior(IoB)について紹介したいと思う。


新型コロナウイルスの影響で、ビジネス環境は激変している。ウイルスの蔓延を防ぐためには、監視システムや位置情報の追跡などのテクノロジーを活用が求められている。

Internet of Behavior(IoB)は、私たちの行動をデジタルに結び付けるのに使われるテクノロジーで、この技術が今年から来年にかけ、飛躍的に成長しそうだ。

昨年のレポートでは5番目に取り上げられていたIoBが、今年はトップで紹介されている。ガードナーは IoBが急速に普及し、2023年までに、世界人口の40%の個々人の活動がデジタルで追跡されると予測していたが、今年のレポートでは、2025年末までには世界の約半数の人々がIoBの対象になるとした。

IoTによって、多種多様なデバイスが相互に接続され、ビッグデータが収集される。顔認証や位置情報の取得、ビックデータを活用した行動分析などによって、よりパーソナライズされたサービスが提供されるようになる。IoTで収集されたデータをもとに人々の行動をより最適化することで、IoBはバリューチェーンそのものを再設計していくはずだ。

IoBは、人間の行動をよりよくするために活用される。アメリカのAllstateの「Drivewise」などは、ドライバーの悪い運転習慣をフィードバックすることで、事故を減らし、保険料の引き下げに成功している。逆に悪い運転習慣のままだと保険料が引き上げられるなど、テクノロジーが人の行動をコントロールするようになる。

今後、IoBの適用される範囲が拡張されることにより、様々な行動に対するインセンティブや懲罰が強化されることが予想される。人によってはある種の行動が制限され、自由が奪われる可能性もあるのだ。IoBが普及する中で、個人データの収集・分析が悪用されるリスクもあるため、倫理面での議論が今後活発になっていくはずだ。