ディスプレイと言うより空間を再現する装置であるソニーのSRディスプレイ

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ソニーが空間現実(SR)ディスプレイ(Spatial Reality Display)を発売する。これはHMDを使用することなく空間上に映像を投影できるディスプレイである。ソニーの説明の映像を見ていただきたい。

実はこのディスプレイはCES2020で参考出展されており、筆者を実物を見ている。その時の写真

このSRディスプレイは、映像信号を何でも表示できる画像表示装置と言うよりは、特定の映像を超リアルに再生することを目的としている。

高速ビジョンセンサーと視線認識技術によって、SRディスプレイを見る人の目の位置と視線の方向を正しく検出する。水平や垂直方向だけではなく、奥行方向に関しても左右の目のそれぞれの位置をリアルタイムに把握できる。そしてこのユーザーの目の位置情報を基にして、ディスプレイから出す映像をリアルタイム生成している。つまりこの物体をこの位置から見たらこう見えるはずだ、という映像をリアルタイム生成して表示をしている。さらにマイクロオプティカルレンズを使用して右目の映像に左目の映像を表示させないようにしている。こうした技術によって、いまだかつて無いリアリティの映像を再現している。

ディスプレイサイズが15.6インチなので、大きく表示をすることはできないが、一人の人間がじっくり見る用な場面、例えば自動車のデザイン開発のようなシーン、物理的な試作品を作る前の確認のため、あるいは時計や宝石のショーケースのようなものを想定しているようで、デジタルサイネージのようなあらかじめ作成された15秒のCMを立体的に見せる、ということは想定されていないし対応できない。

価格は50万円であるが、こうした目的での利用であれば相当安いと思うのは筆者だけだろうか。