1台のカメラで複数の屋内デジタルOOHの広告視認数を計測する インプレッション計測モデル

Digital Signage/Media /

ステイホーム時代におけるアウトオブホームメディアのあり方が問われている。これまでの曖昧なサーキュレーションではない、インターネット広告では当たり前のアクチャルデータがデジタルサイネージでも求められている。

この実現のためには、アクチャルデータの取得方法と、その精度や意味合いの両面から進めていく必要がある。前者はさらに、ハードウエアとセンシングやAI解析のためのソフトウエアが、後者は納得感のある現実的基準がそれぞれ必要だ。

映像解析AIプラットフォーム「SCORER(スコアラー)」を運営する株式会社フューチャースタンダードと、インプレッション(広告視認数)に基づくデジタルOOH広告販売を行う株式会社LIVE BOARDは、1台のカメラで複数の屋内デジタルOOHの広告視認数を計測する計測モデルを共同開発した。

本計測モデルは、物体検知モデルを活用した3次元座標計算による通行者の動線の解析と、3次元顔向き推定アルゴリズムを活用した視認可能な範囲の計測を組み合わせ、通行者の行動・視聴把握をより詳細に行える技術で、複数の屋内デジタルOOHの広告視認数を1台のカメラで計測することが可能となる。これによりカメラを屋内デジタルOOH1台ごとに設置することなく、より安価かつシームレスにインプレッション計測を行うことができるようになる。

これは高度かつ難易度が高いAI解析技術だ。AIカメラとの計測対象となるデジタルサイネージディスプレイとの位置関係や距離によっては、非常に有効である。広範囲にディスプレイが配置されている場合にどこまで計測できるか、どれだけ精度が出るかだ。

1台のカメラで複数端末のインプレッション計測ができるメリットは大きい。だが設置環境によってはカメラ本体は複数設置して、解析を一つ(一箇所)で時分割で行うという方法もある。複数のディジタルサイネージディスプレイをすべて網羅的に、インプレッションを全数取得する必要が本当にあるのかという議論もあっていい。アクチャルデータだからといって本当に全数調査が必要なのか、こういう議論もいち早く業界で進めていく必要がある。

はっきりしていることは、冒頭に書いたとおり、ステイホーム時代におけるアウトオブホームメディアのあり方が問われているということだ。できることから一刻も早くだ。