24時間で2千万円の調達に成功したCAMPFIRE Angels初号案件

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DANベンチャーキャピタル(以下「DAN」という)が新たにオープンした株式型クラウドファンディング(以下、「ECF」という。)のプラットフォームCAMPFIRE Angels。エンジェル投資家にすそ野を広げることを標榜。スタートアップの資金調達の選択肢を拡大すべく、2020年8月17日のオープンに向けて個人の投資家会員の募集を行ってきた。その初号案件として8月25日から募集を開始したのはGigi株式会社である。

Gigiは、全国の飲食店のお食事をプレゼントできるアプリ「ごちめし」を2019年10月にスタート。その後、2020年3月には新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける飲食店を支援する「さきめし」に発展した。「さきめし」は「ごちめし」の機能を生かして未来の自分に食事をプレゼントするサービスである。

一般のクラウドファンディングが、資金提供者に対してリターンとして物やサービスが提供されるのに対し、ECFでは株式がリターンとして提供される。非上場会社がインターネットを通じて新株式を発行して株主を一般募集するプラットフォームの性格を持つ。上場志向のベンチャー企業にとってはECFを使うことで、上場前に公募増資により個人のエンジェル投資家から資金調達ができる。個人投資家にとれば、上場を計画するベンチャー企業の株主となれるチャンスがある。

GigiのCAMPFIRE Angelsにおける募集期間は8月25日から9月16日まで3週間。目標募集額は2千万円。上限は3千万円に設定した。申込が2千万円を下回ったら新株発行は中止となる。事前開示と募集の予告を行っていたこともあり、25日の午後8時の募集開始から1時間足らずで申込みは一気に1千万円を超え、24時間後には目標募集額の2千万円を達成した。その勢いで9月1日には上限募集額の3千万円に到達した。Gigiの募集における申込コースは10万円、30万円、50万円の3コース。申込みを行ったのは187名。1人当たりの平均投資金額は約16万円である。

今回の募集においては、2020年4月より改正施行されたエンジェル税制を適用した。最大で投資額の全額が所得控除できるエンジェル税制。個人投資家は確定申告により、最大で投資額×税率の所得税が戻ってくる計算だ。従来は都道府県の確認手続きが煩雑で利用が限定的であった。今回の改正では、認定ECF業者を通じた投資については、都道府県に代わり、認定業者が確認手続きを行えることとなった。DANは2020年6月に認定業者として登録。Gigiは、その適用第1号となった。

CAMPFIRE Angelsにおけるもう一つの新たな試みは株主間契約の締結である。ECFにより個人株主が増加することについては、VC等の専門家の中で否定的な意見がある。投資家の中に万が一、反社会的勢力と関係を持つ者等、好ましくない株主が含まれていた場合、上場に支障が出る可能性がるというのが主な理由である。また、第三者からのM&A等において、株主が多いと意思決定や手続きが煩雑となり、EXIT戦略の障害になることも指摘されている。ECF業者には発行会社及び投資家顧客について反社会的勢力に関係していないこと等に関する審査が義務付けられている。基本的には上場に支障がでるケースは稀と考えられるが、専門家の懸念を払拭すべく、CAMPFIRE Angelsでは、以下の条項を含む株主間契約への合意を投資家に義務付けることとした。

a) 上場に支障がある場合等一定の条件における株式買取
b) 第三者からの買収に合意する場合の株式の共同売却請求
c) a)及びb)に関する契約行為における経営株主の代理

CAMPFIRE Angelsでは、第1号のGigi㈱に続き、第2号の(株)インターメディア研究所の事前開示が9月17日に始まった。申込開始は9月25日(金)の20時。その状況については改めてGASKETにて紹介したい。

※本記事は、株式投資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Angels」に関連する情報を一般に公表するための文書であり、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。なお、実際の投資に際しては投資に係るリスクをよくご確認の上のご判断をお願い致します。