英国のOOH広告会社が相次いでプログラマティックOOHのプラットフォームを発表

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英国政府統計局が8月12日発表した4-6月(第2四半期)のGDPは前期比20.4%、前年同期比21.7%それぞれ減少し、新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン期間中の経済の落ち込みが浮き彫りになり、広告業界の中でも特にOOHは並外れた落ち込みと報道されているが、英国の独立系OOH広告会社TalonはプログラマティックOOHのプラットフォーム「Atlas」を8月11日に立上げ、電通イージス・ネットワーク・グループのOOH専門会社Posterscopeは独自のOOHプラットフォーム「ECOS NOW」を8月12日に発表した。

Talonの「Atlas」はコンセプトからローンチまで7ヶ月で実現し、広告主はこのプラットフォームを使用することで、オーディエンスデータに基づくプランニングと柔軟なクリエイティブ配信をデスクトップ、タブレット、モバイルのデジタル広告からデジタルOOHに拡張することが可能となる。「Atlas」は英国のOOHメディア上位4社(JCDecaux、global、Clear Channel、Ocean Outdoor)の在庫を扱い、英国以外の国のデジタルOOHのメディアオーナーともシステムで接続していく予定だ。

Talonは、 プログラマティックOOHをデータ中心のプラットフォームと定義して「Atlas」を構築、「Atlas」はTalonが培ってきたOOHの専門知識、経験、技術、これまでの関連ソリューションへの投資を活かした、広告主の収益を最大化する理想的なソリューションと位置付けている。

「Atlas」の特徴は、オーディエンスターゲティングとキャンペーン測定テクノロジーであり、広告主がOOHに期待するプランニング、購入、配信、測定までを透明にし、広告主はOOH画面上で再生されたインプレッションに対してのみ費用を支払うCPMベースの取引となる。また、デジタル広告、プログラマティック広告のバイヤーに馴染みのあるユーザーインターフェイスで提供される。

Posterscopeの「ECOS NOW」は、ほぼリアルタイムでデジタルOOHのプランニング、購入、配信を可能にする独自のOOH取引プラットフォームであり、これまで提供してきたプラットフォームの機能強化だ。

「ECOS NOW」の最大の特徴はPosterscope独自の「ECOS DMP」であり、豊富なファースト、セカンド、サードパーティのデータを基盤に、広告主のリアルタイムの販売データ、CRM、在庫状況をトリガーに適切なメッセージを適切なタイミングで適切なオーディエンスに配信するなど、データ主導のプログラマティックOOHを可能にしている。また、「ECOS NOW」は、他のDSPなど多くのシステムで使用されるOpen RTBではなく、IAB Open Directプロトコルを使用してメディアオーナーのシステムへ接続する。これは、OOHを販売するメディアオーナーよりも、購入する広告主の利便性を優先しているためだ。

2社のプラットフォームに共通することはデータ主導であり、ロックダウン解除後も人々の行動が制限されたり先行き不透明なため、OOH業界でデータ主導のプラットフォームがますます重要になることは間違いないだろう。