みやこ下地島空港ターミナルとデジタルサイネージ

Digital Signage /

昨年再び民間定期便が就航した「みやこ下地島空港」を利用したので、ターミナルなどのレポートをしておきたいと思う。筆者は国内で34番目に利用した空港である。この空港は新しいこともあるが、国内ではいままで最も使いやすく、デザイン性の高い居心地の良い空港であった。

現在就航しているのはジェットスター・ジャパンの成田と関空の2便のみ。コロナ前には香港エキスプレスが飛んでいたようだが現在は休航中だ。また10月後半からはスカイマークが羽田便をデイリー運航する予定である。

南の島の空港によくあることだが、ターミナルにはブリッジはなく、タラップを降りて屋根もないところを2分ほど歩く。この空港はいまでもパイロット訓練用に使われているので、滑走路は1本だが3000mという本格空港?である。

歩いてターミナルへ。晴れていれば気持ちがいい
現在は1日2便のみ
チェックインカウンターはジェットスターのみで、奥の香港エキスプレスカウンターは現在閉鎖中

ターミナルは天井は高い平屋建て。赤い屋根と青い空と緑の芝生コントラストが眩しい。

コンクリート打ちっぱなしのエントランス。空港らしからぬ囲気だ。
ターミナルビルを出ると駐車場ではなくレンタカーがずらりと並ぶ。これほどレンタカーアクセスがいい空港はこれまで見たことがない。
シーサーもある

このターミナルはZEB(Zero Energy Buildingだそうだ。これは建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと。

エネルギーを68%削減している

例えば屋根材はコンクリートではなく、CLT(Cross Laminated Timber:直交集成板)を用いている。これは厚さわずか9センチでコンクリート120センチ相当の断熱効果があるという。

CLTの断熱効果の高さ
CLTによる屋根部分の構造。天井は3層構造になっていて、採光と断熱を両立している
屋根の部分の構造
軒を長くして太陽光の侵入を抑えている

エアコンは外気温が低いときは海水を冷媒に利用している。かつてのクーリンタワーと同じ方式だ。この海水は地下から汲み上げていて、建物の周囲に水盤として使われている。当日は30度を超えていたが、ターミナル内は非常に快適に温度が保たれていた。

海水を冷媒に利用
水盤が建物の周りを取り囲む

ターミナルの建物の内部は柱も少なく、天井が高く開放的で涼しい。外部との窓は開口部が多い。インテリアも落ち付いていて、まるでターミナル全体が空港ラウンジのような雰囲気だ。

テーブルや椅子は質感の良い木製
スタイリッシュなゴミ箱

さて、そろそろ肝心のデジタルサイネージについて紹介しておこう。

左上がフライトインフォメーション、下が広告、右上は空港からのインフォメーション

成田空港のように、ターミナルのあらゆる場所にポスターや看板、そしてデジタルサイネージが無秩序に置かれているのと比べると、ここは情報がいい意味で本当に少ない。必要最低限の案内しかなく、それで困ることはない。そうした空間に決して多くはないサイネージは、目立つことはないがしっかり目に入ってくる。香港空港とはタイプは違うが、情報は限定して出したほうが圧倒的に伝わる典型例だ。

タッチパネルによるターミナル案内の端末が3台
こちらは広告用の端末

SIMの自販機が2台。右側の端末はWamaizing社のもの。これは外国人(現在台湾・香港・中国に居住する訪日旅行者)向け専用で、事前にアプリで予約を行い空港で受け取るもの。500MBまでは無料である。この端末はGASKETのメディアオーナーであるビズライト・テクノロジーが担当している。

宮古島には宮古島空港もあるが、ここはメガキャリアのみが就航している。下地島は宮古島と橋でつながっているので、LCCやスカイマークをうまく使えば、沖縄便よりも遥かに安価な交通費で宮古島を訪れることができる。

ラサ・コスミカ ツーリストホーム(池間島)正直に言って人を選ぶが、うまくハマれば世界屈指の良いB&Bだ