自室をクロマキー合成スタジオ化する

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筆者は学校の講師も依頼を受けており、今年は通年引き受けていたことと、おそらく今年は全部リモート授業になりそうなので、自宅をスタジオ化してみることにした。タイトルバックの写真は調整をほぼ何もしていない状態であるが、かなりきれいにクロマキー合成できている。

実際に自室スタジオからの講義がスタートしたら、その様子をキャプチャーしたいと思っている。ほぼ全身が入った状態で、予め作成した講義資料やWEB、YouTubeなどを背景にして、天気予報みたいに筆者が合成される状態の映像を作りたいのである。そのためにBlackmagic DesignのATEM Miniを購入した。いうまでもなくこのスイッチャーは 今回の目的には完璧な製品である。

ATEM miniを現在入手するには2,3ヶ月待ちだが運良く即日入手できた。

筆者の作業部屋は6畳ほどの広さなので、カメラはあまり引けない。そこで手持ちのソニーα6000と10−18ミリのレンズSEL1018の組み合わせだと、ヒザ下くらいまでは引いた画を作ることができる。そこで本棚の手前にグリーンの布をかけて、クロマキーバックにすることにした。6畳間の壁面をほぼ全部、高さは2.3メートル、幅は3.3メートルほどをグリーンの布で覆っている。両サイドは4000円のスタントで支えている。使用しないときは10分ほどで撤収可能だ。

よく見ると折ジワが目立つ

照明は普段は全く使わないシーリングライトを点灯し、デスクスタンドを天井にバウンドさせてフェイスにも光を足してやればどうにかなりそうだ。購入したグリーンの布は3000円ほど。開封すると折りジワがくっきり残っていて、これだと合成ムラの原因になるかも知れないので、家にあったスチーマーでシワを取ってみた。

これも家にあったハンドスチーマー

左が購入時の状態で、右がシワを取った状態。以外に簡単に取れるものだ。

デスク周りの様子。23インチディスプレイの間にカメラが置いてある。三脚も手持ちのもの。

送出(配信)はMacbook Proから。左右のディスプレイにどの映像を出すかはまだ決めていない。目線とモニターの位置をどうするかというのも重要である。
α6000+SEL1080。連続運用のためにサードパーティーのDCカプラを2000円で購入。1人喋りで狭い空間なので2カメは必要ないと思ってはいるが、もう一台同じα6000とズームレンズもあるし、ATEM Miniの入力も余っているので、落ち着いたら2カメも試してみようと思っている。

入力ソースはα6000による生カメラと、iPad mini5による背景にする資料だ。iPadは手持ちで操作して、必要に応じてApple Pencilでリアルタイムに手書きで書き込む。板書の代わりである。ここは今回筆者としては最も重要な部分なので、稼働が始まったら詳しく報告するが、手書きしているところが見えることと、人物が邪魔して後ろの資料が見えないところが重要なのである。

予備映像ソースとして必要に応じて10年もののMac miniを登場させるかも知れない。音声は現在検討中だが片手にiPadを持って授業を行うのでピンマイクを物色中だ。授業では学生からリアルタイムで質問を受けることを想定しているので、これも手持ちのワイヤレスイヤホンを左耳に突っ込んで使う。返しの音は本線(多くはZoomになる)のプレイバックである。ヘッドセットでもいいのだが、見た目が不自然なので見送った。

実際には上の写真よりも人物はもっと引ける、つまり小さくなって全身を映し出せる。何も調整なしで拍子抜けするくらいかんたんにここまで抜けるので、時間をある程度かけて照明も含めて調整すれば更にきれいに合成できるだろう。25年くらい前に高価な機材を使って何時間もかけて撮影したのに、全然きれいに合成できなかったことを思うとまさに隔世の感がある。この部屋は自然光が入るので、時間帯によっては再調整が必要かもしれないがATEM Miniはセッティング内容を保存することもできる。

ずいぶんと手軽に(たしかに手持ち機材が色々あるからだが)自室をスタジオ化できそうだ。せっかくなので色々試行錯誤しながら、学校の授業以外でも使おうと思っている。どうせ家から授業や会議をするなら、他(の仕事)にも使える、つながることをやりたいと思う。

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