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ゴーストキッチンは外食産業以外にこそニューノーマルなビジネスチャンスがある

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ニューノーマルというのはコロナによって突然登場した概念ではなく、エコや働き方改革のような環境や心の領域と、デジタルトランスフォーメーションやデジタルツインのようなデジタル技術の領域で起きていた社会の変化の流れがもともとあって、それをコロナが更に加速させた、あるいは加速させようという話であると理解している。

ニューノーマルという言葉自体はリーマンショック後に使われたものであり、コロナによって登場した概念というわけではない。今回のニューノーマルな世界観の中では、生活のあらゆる場面で変化が起きると思われる。それは衣食住、労働、家族など全部ということだ。このなかで食の領域での変化としてゴーストキッチン、あるいはゴーストレストランという概念や業態が注目されつつある。

これらの言葉は同じものを指していると思うが、視点が提供者側か利用者側かの違いなんだろう。ニューヨークやサンフランシスコで注目されているようで、NewYorkerが6月28日にとてもわかりやすい記事を掲載している。日本でも昨年から何社かが稼働をしているようで、6月30日にはWE COOKが東京港区と大阪中央区で事業を開始した。

WE COOKを運用しているのがWDIグループ。その取り扱いブランドを見るとなる程さすがと納得できるのではないだろうか。筆者はバブル期から六本木ベースで働いていた時間が長いので知っているお店が並ぶ。

こうしたゴーストキッチンは、ニューノーマルにおける店舗を疎密にするという点ではそのとおりだ。だが別途デリバリーサービスが必要なので、それが提供されていないエリアでは成立しない。例えば筆者の住む逗子市では、UberEatsはサービス提供されておらず、今後も提供されることはなさそうである。人口や人口密度、年代構成が都市部とはまるで異なるからだ。このデリバリーをどう解決するか。このあたりもビジネスチャンスだ。受発注の仕組みはもちろん、ゴーストキッチンでは複数のジャンルの料理を複数の提供者が共有するための様々な課題もテクノロジーで解決できることがたくさんある。

ニューノーマル時代を考える時に、ゴーストキッチンは注目するべきトレンドであるこことは確実である。店内の半分しか客を入れられないとすれば、単価を倍にしないといけない、でもそれは無理という単純な理由だ。

また一方でニューノーマルを無視して、客を半分にできないから今まで通りのキャパで運用が行われることが主流になると、前述の様々な新たなビジネスチャンスを逃してしまう。あらゆる場所で新陳代謝が起きていないので、日本はいま周回遅れになっていると考える。

ゴーストキッチンはGASKETでも継続して追いかけていきたい。