株式クラファンCAMPFIRE Angels誕生

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筆者が代表を務めるDANベンチャーキャピタル(以下「DAN」という)。株式型クラウドファンディング(以下「クラファン」という)のプラットフォーム、GoAngelを開業して、まもなく3年となる。GoAngelでは、これまで8社が総額1億3千万円の資本調達に成功してきた。

昨年10月に購入型クラファン最大手のCAMPFIREがDANに資本参加。54.5%のシェアをもつ親会社となった。目的は購入型、株式型の両タイプのクラファンのシナジーを図るとともに、DANとしてはCAMPFIREのブランド力を生かして、事業を推進すること。

その最初のステップとして、2020年8月17日、GoAngelが、CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルス)として生まれ変わる。

本件については、DANとCAMPFIREから、以下のプレスリリースを行っている。

【プレスリリース】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000027509.html

CAMPFIRE Angelsの大きな目的は、エンジェル投資とのすそ野拡大にある。10万円からできる少額のエンジェル投資に関心を寄せる人は多い。プレスリリースから1週間。目標を500名としたエンジェル投資家の事前登録は640名。エンジェルからの投資を希望するスタートアップの申込件数は23件に達した。

米国では25万人のエンジェル投資家が、未来を担う6万社の中小企業に投資。資本増強を伴う資金(エクイティ資金)を供給して、企業の成長にとって不可欠な研究開発や設備投資、市場開拓の戦略を支えている。その投資額は年額250億ドル(約2兆7千億円)を超える。

米国のエンジェル投資家の多くは自らも経験豊富な企業経営者、あるいは退任した元経営者。自身の経営を通じて得た知識やノウハウ、ネットワークを生かして、株主となって若い経営者を資金とナレッジとで応援している。エンジェル投資は、VC投資とともに、米国に新たな産業を生み出し、経済を発展させる原動力となってきまた。一方の日本では、このようなエンジェル投資家は1,000人にも満たないと言われている。

新型コロナからの経済復興が求められる今、返済負担が重荷となる借入金は根本的な解決にならない。求められるのは中小企業の未来への挑戦を支えられ資本調達だ。ウイズコロナの時代、新たな社会の仕組みを速やかにつくるために、大胆なかつ迅速な産業構造の転換が必要だ。そこで重要な役割を担うのは新たな成長分野にチャレンジするスタートアップと新規事業を推進する中小企業。資本力が不足するこれらの企業に対して、エクイティ資金を供給し、チャレンジを後押しなければならない。そのための重要な一つの方策がエンジェル投資家の拡大である。

有望な企業を発掘して、少額からエンジェル投資ができる株式型クラファンは、エンジェル投資を広げる場として最適だ。DANでは、CAMPFIRE Angelsオープンを機に、日本の未来を担う企業を株主として支えていただけるエンジェル投資家の裾野拡大に尽力していきたい。

ちょうど、税制改正によりスタートアップへの投資額の全額または一部が所得控除できる「エンジェル税制」がこの4月から拡充された。株式型クラファン経由の投資について要件緩和とともに手続きが大幅に簡素化された。エンジェル投資の拡大のために大いにプラスとなる税制改正である。

なお、エンジェル税制については、制度の詳細を紹介するDAN主催のオンラインセミナーを7月30日(木)の夜に開催する。関心ある方は、以下から事前登録いただきたい。セミナー開催要領を改めてご案内する。

https://pre-angels.camp-fire.jp/investors/form/