イケア初の都市型店舗「IKEA原宿」

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家具量販店のイケアは、ショールームと倉庫がくっついた広大な店舗を構え、客自身に倉庫からのピックアップをさせる独特の買い物体験が特徴だが、2020年6月8日にオープンしたIKEA原宿は、面積が限られる日本初の都市型店舗だ(過去には、東日本大震災を受け、震災復興と生活支援を目的にしたIKEA仙台ミニショップを開店させたことがある。ただ、フルサイズのIKEA仙台がオープンするにあたり、役割を終えて閉店している)。

IKEA原宿店は原宿駅の目の前にある。郊外型の店舗とは全く異なるロケーションであり、異なる客層を狙っているのは明らかだ。

フルサイズのイケアの店舗は、様々な家具を体験できる「ショールーム」、食事ができる「イケアレストラン」、キッチン用品などの小物がならぶ「マーケットホール」、客自身が購入する商品をピックアップする倉庫「セルフサービスエリア」で構成されている。しかし、店舗面積が限られるIKEA原宿には、大きな特徴のセルフサービスエリアがない。ショールームとマーケットホールが混在したエリアと、軽食を取れる「スウェーデンカフェ」、シナモンロールやアイスなどのテイクアウトができる「スウェーデンコンビニ」で構成される。

セルフサービスエリアがないため、ショールームにある商品であってもIKEA原宿では大型家具を購入し、そのまま受け取ることはできない。気に入った商品があっても、オンラインショップでの購入もしくはその他のフルサイズの店舗での受け取りとなる。これをサポートするのが、スマートフォンAppの「IKEA原宿」だ。このアプリは、ARカメラAppでこれをショールームにある商品に向けると、商品を特定して詳細案内を行なうとともに、ショッピングカードに入れることができる。その後、アプリのQRコードをスタッフに見せて店舗受け取りサービスを利用したり、そのままオンラインで注文して配送してもらったりできる。Appをダウンロードして操作してみたが、動きはスムーズで、カートへの登録についてもストレスなくできる。

ただ、受け取りにフルサイズの店舗にまで行くぐらいなら、IKEA原宿で注文しておく必要性はないし、イケアをオンライン注文すると結構大きな送料が求められることから、実際にこれを使って注文するケースは少ないのではないか。

部屋を模したショールームは、東京の狭小な住宅事情に合わせたのか、小さな部屋を模した展示が多いように思える。

2階には、食事のできるスウェーデンカフェがある。ここで食事をするには、まずタッチパネル端末で注文することになる。決済まで行なうと、注文番号が記載されたレシートが発行されるため、そのまま受取口に向かう。受取口の近くには、準備中と出来上がりの注文番号が表示されるデジタルサイネージが設置されており、これを見ながら待つことになる。コロナ感染症の影響でモノに触れることについてはナーバスになりがちな状況だが、筆者が見ている限りでは、あまり気にせずにタッチパネルを操作しているように見えた。

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