サーモグラフィーカメラがコロナ禍で注目される理由

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今回のコロナ禍の中で、人々の生活様式が変わることで、新たなソリューションが続々と生まれている。企業や公共施設が、感染者を施設に入れないための対策をスタートしている。

新型コロナのリスク対策を行うことが、企業や施設への信頼感を醸成し、社会的信用を得るために欠かせなくなっている。来訪者の検温を行うことが、当たり前になる中で、従業員に頼った検温は手間がかかり、コストアップ要因になる。

ユニクロは店舗再開にあたり、社員が検温を行っていたが、フィジカルな対応をいつまでも続けられるわけではない。検温などの三密対策は、テクノロジーにシフトせざるを得ない。

そんな中、サーモグラフィーカメラが注目を集めている。サーモグラフィーカメラは感染症を早期に検出できるため、以前から医療機関や空港などで利用されていたが、ここにきて三密対策の切り札として新たに設置する施設が増加している。

「白い恋人」で有名な食品メーカーの石屋製菓株式会社エコモット株式会社と協働で、ウェアラブルサーモグラフィーカメラによる健康管理の実証実験を開始した。

実証実験は、石屋製菓の宮の沢工場と「白い恋人パーク」の2箇所で行われている。宮の沢工場では、菓子製造に携わる従業員に対して、ウェアラブルサーモグラフィーカメラによる体表面温度測定を実施し、健康状態をチェックしている。従業員からの感染リスクを抑えることで、ブランド価値を毀損させないようにしているのだ。再開した白い恋人パークでは、来場者の体表面温度測定を実施し、大型モニターにサーモグラフィーを投影・公開することで、来場者に安心を与えている。

エコモットは、AI顔認識と高機能サーモグラフィーカメラで最大16人の体温を同時測定するスクリーニングソリューション「サーモロイドPro」の提供も開始した。

今回、高精度な温度検出が評価され、新千歳空港の国内線ターミナル到着ロビーゲートに導入されたとのこと。撮影画像に写りこんだ顔をAIが自動認識し、対象座標の温度を抽出し、最大16人の検温を同時に行うことが可能だ。「37.5℃以上の体温を検知時、音・ライトで通知」といったアラートの設定も可能で、状況に応じてカスタマイズできる。

今後、社会インフラの維持にあたって、施設入り口での検温や施設内の密着度を推測することが当たり前になっていく。AIやセンサーを活用した新たなソリューションが世界中でリリースされる中で、GASKETでは今後も最新の三密対策を取り上げていきたい。