マスクしたままでもAIで顔認識

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ウィズ・コロナの時代、マスク姿が当たり前の風景になり、今までの顔認識では限界が指摘されていた。

しかし、コロナ禍が長引く中、各社が続々と新たなサービスの提供を開始した。例えば、アップルはこの5月に「iPhone」の顔認証機能を改良し、マスク姿でも画面ロックをすばやく解除できるようにした。今まで、iPhoneではマスク姿の顔をうまく認識できず、ロック解除に手間取っていた。最新の「iOS13.5」では、ユーザーがマスクを着用しているかどうかを検知することが可能になり、マスクをしたままロックを解除しようとすると、一瞬でパスコード入力画面に遷移する。

AI と顔認識技術のパイオニアであるサイバーリンク(本社:台湾新北市)は、同社の AI 顔認識ソフトウェア開発キット(SDK)「FaceMe®」において、マスク検出とマスク着用時の顔認識を6月にリリースすると発表した。マスク着用の有無の検出を行い、マスクを着用している場合でも、出退勤管理や従業員の特定などがこの技術で可能になる。

日本のベンチャーのオルツグループ(株式会社オルツ及び株式会社オルツテクノロジーズ、)は、AI技術を監視や隔離に使うのではなく、ウィズ・コロナ時代の新しい労働環境デザインに活用することにした。

オルツのAIカメラソリューション

同社は目の位置関係から、AIが人物を特定する仕組みを採用することで、マスクの着用時でも顔認証をできるようにした。同社は複数のAIを統合した、マルチモダール人工知能ソリューションによって、以下のサービスを提供する。
(1)マスク着用確認AI
(2)熱感知AI
労働環境でのリスク状況を判定。
(3)マスク着用/非着用時人物認識AI
柔軟性をもったリスク対応を労働環境に持ち込める状態を創出。
(4)ソーシャルディスタンス検知AI
画一的な距離判定ではなく、各種情報に基づいた、動的で柔軟な距離感の提案を行う。
(5)コミュニケーションAI
AIがリスクの高まりを検知した場合は、対話AIによる自然言語を用いた音声またはテキストでのコミュニケーションで注意喚起を行う。

コロナ禍が続く中、AIやIoTを活用したサービスが今後もリリースされることは間違いない。GASKETでは、店舗や職場を対象にした最新のテクノロジーやケーススタディを今後も取り上げていく所存だ。