リアルタイム混雑状況プラットフォーム「VACAN」は、異なる接触態度の人々を全制覇できるか

AI/Digital Signage/IoT /

VACANがリアルタイムで店舗の空き状況や混雑状況がわかるWebサービス「VACAN」をスタートさせた。同社は店舗の混雑状況をデジタルサイネージで表示するサービスからスタートして、サービスを拡大してきた。当初のサービスはこちらのPRONEWSの記事を見ていただきたい。

VACANは混雑状況のプラットフォームであるとも言える。今回は店舗の混雑状況をWEBサイトで見ることができるサイトhttps://vacan.comを公開した。スマホで見ることを前提にデザインされているが、PCからも見ることができる。以下はスマホからアクセスしたものである。

エリアを選ぶとGoogle Map上に登録されたポイントの混雑状況が表示される。このポイントは飲食店などで、有料で登録することができる。マップはもちろんい移動や拡大が可能。画面下には店舗情報表示エリアがあり、その時点で選択されている店舗の名前、サムネイル写真などが表示されている。

ここをタッチすると店舗の詳細情報が表示される。今後ここから予約できる機能が搭載されるようである。

さて、VACANは確かに非常に便利なサービスと言える。ただ筆者には気になる点がある。

VACANは混雑状況プラットフォームがそのベースにあると思う。これは貴重かつ有益な情報である。この混雑状況が必要なシーン、業種はさまざまだ。言うまでもなくわかりやすいのは飲食店。他にはATM、病院、役所、図書館、大浴場、スーパー、コンビニ、駅、電車などなど限りない。

最初に飲食店のケースから。飲食店の混雑状況を知りたいというのはどんな時だろうか。それは誰で、どういう場面なのか。たとえば会社の近くので今日のランチのお店を探している場面でこのサービスを使えば、「ラッキー!いまならあの店空いてる」というメリットがある。この場合はスマホでVACANにアクセスして、会社の近くのマップを表示させれば混雑具合がわかって超便利だ。

ではあまり土地勘がないエリアで飲食店を探す場合はどうだろう。出張先のようなケースだ。その場合には、そもそもVACANで探すという選択をして貰う必要がある。ここは非常に重要であるが非常に難易度が高い。サービスとしての網羅性やブランディングが必須だ。食べログやぐるなびとの競合にもなる。インターフェース的にはVACANは地図から入るが、食べログなどは入り口は地図ではない。これも良し悪しではなく、ユーザーの状況次第だ。

友人たちとの飲み会はどうだろう。あらかじめ日時を決めていれば、店も決めておくのが普通。その場合は知っている店に行く場合と、食べログなどを使って探すことになる。仕事帰りに同僚と飲みに行く場合は会社周辺の10軒くらいの店を巡回していたりするのではないだろうか。

冒頭で紹介した「デジタル客引き」としてのデジタルサイネージを利用したVACANのサービスと、スマホ画面内のVACANのサービス。この2つは同じものなのだがユーザーの接触態度が180度異なる全く別のものである。スマホは自分の意志がなければ絶対に見てもらえないが、デジタルサイネージを見ることに自分の意志は全く存在していない。

いい意味で一つのプラットフォームをこの2つの特性に合わせた展開ができるかどうかにVACANの未来がかかっていると思う。

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