Artist:Edel Rodriguez,via Times Square Arts

新型コロナウイルス感染拡大で模索するデジタルサイネージ業界の役割

Digital Signage /

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている国内のデジタルサイネージは、政府広報室が制作した新型コロナ感染症に関するCM動画、厚生労働省の「3密」回避の協力案内、都道府県からの緊急事態措置実施中案内の配信が多いが、ここでは新型コロナの感染者数が世界最多の米国における、OOH業界団体、ロケーションオーナー/メディアオーナーの取組み事例を紹介する。

Lamar Advertising Company

米Out-of-Home Advertising Association(OAAA)は、米疾病対策センター(CDC)と提携して、「米国の数千のデジタルサイネージで、新型コロナウイルスの対策ガイドラインの配信と、コンテンツを素早く更新できるデジタルサイネージの機能を活かして、コミュニティの住民に重要なメッセージをリアルタイムで提供、安全を維持し、コロナで流動的な環境をナビゲートする役割を果たしている」とコメントしている。

Lamar Advertising Company

ニューヨークでは、無償提供された広告スペースにエッセンシャルワーカーへの感謝の気持ちをアーティストが描いたデジタル広告キャンペーンが4月24日より展開されている。広告はタイムズスクエアのデジタルサイネージと約1,800のLinkNYC(デジタルキオスク)に表示されている。

Artist:Maria Kalman,via Times Square Arts

Clear Channel Outdoorは、コミュニティの維持に必要不可欠な食事、処方箋、ヘルスケア、家庭用品等を提供する小規模ビジネスをサポートするため、#OpenForBusinessキャンペーンを無償提供している。

Clear Channel Outdoor

米国では規制が緩和されてきた州のプログラマティックOOHのトラフィックは増加しているらしい。状況の変化に応じて広告主がキャンペーンの開始または中断を適宜行うことができるプログラマティック広告は大きな打撃をうけたOOHの中でも復活が早いかもしれない。

日本は緊急事態宣言の延長によりエッセンシャルワーカーの負荷が更に重くなり、一方では自粛要請を緩和する指針も示されそうで、デジタルサイネージ業界としても元の世界に戻るのを待つだけではなく、模索しながら役割を果たしていく必要があるだろう。

最後に、南米アルゼンチンの事例だが、OOHの広告主であるバーガーキングが4月28日から5月1日まで実施した室内にいる人々にOOHを見せる独創的なキャンペーン「HOME OF THE BILLBOARDS」を紹介する。

バーガーキングのTwitterアカウントからビルボード広告の画像をダウンロードし、その画像をオンライン会議中に背景として使用し、ビルボード広告が写った画像をTwitterにアップロード、ハッシュタグ#HomeOfTheBillboardsで@BurgerKingをツイートすると、バーガーキングはアプリで利用するワンゲットフリーのコードを含むメッセージを送信する、というものだ。

Burger King Argentina