スーパーのチラシについて考えてみたら点と点が線でつながった

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スーパーマーケットさんとのお付き合いや相談をいただく機会が急に増えている。直接的には、新型コロナウイルスに関連した「断密AIサイネージ」の話だが、そこから派生してスーパマーケットの業務について色々聞けば聞くほど、IoTやAIでできることが多いことにお互いが気がつくことばかりである。

たとえば中小規模のスーパーマーケットの折込チラシ。言うまでもなく最近は新聞の発行部数が激減しているので、折込チラシもどんどん減っている。しかし、GASKET読者の皆さんは新聞は電子版、折込チラシはシュフーでOKという方々だが、世の中的にはそれはむしろ少数派でしか無い。特にシルバー層では、今でも新聞は健在であり、何軒かの折込チラシを見比べて特売日に買い物に来るお客さまもたくさんいらっしゃる。

またスーパー側でも、いいか悪いかではなく高齢化が確実に進行していて、昭和風味の折込チラシは手書きに近い作り方で制作されている。クオークでないのは当然だが、ワードやパワポの世界ですら無い。

だがスーパーのマネージメントとしては、そちら側だけに軸足を置き続けていると、じわじわと世代移行していく顧客にリーチできなくなるのではないかという危機感がある。そこで、たとえばこうしたチラシ制作の業務フローはあえて変えることなく、このアナログなチラシをデジタルに変換すること、そのためにAIを使うことができるのだ。

たとえばあるスーパーでは、こうした手書き風のチラシとは別に、毎日LINEでセール情報を送っている。この業務は完全に分断されていて、そもそも担当者が違う。チラシをデジタイズして、そこから必要な情報、たとえば「国産 豚バラ冷しゃぶ用 約300グラム 1パック 500円」のテキスト情報をAIで抜き出し、LINEに送る事ができるようにするのだ。もちろんこれらは完全自動化することができる。

LINEの情報

こうしたアナ−デジ変換的な考え方は、スーパーマーケットに限らず、工場のFA化などにおいて、どうしても存在する既存のアナログ計器をデジタル化するための事例と同じことだ。

そしてこのような昭和風味のチラシは、一周回って最先端のマーケティングや販促を行っている大手スーパーで「今あえてこれ」のように使われることもある。

最初からデジタルで手書き風に作られたこの例だと、やはりテキスト抽出はAIを使わないとできない。

スーパーの人たちはAIという言葉は知っているし、デジタルサイネージという単語は知らないけれど見たことはもちろんあって、LINEは普通に使っている。これらが全部つなげられることには気がついていなくて、ちょっと話すとものすごい関心を示す。点と点が線でつながるからだ。

我々は我々で、いまどきチラシなんてデジタルで作っているもの、あるいは作るべきと思いこんでいるところが全然わかっていないのだ。