コロナ時代のコクヨの新しい取り組み

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コロナ禍が続き、外出できない日々が続いている。筆者の子供達は比較的大きくなっているが、もし、10年前にこの問題が起こっていたら、仕事と子育ての両立に悩んでいたことだろう。都心の住宅事情を考えれば、テレワークを行いながら、子育てを行うことは至難の技だ。ましてや、この状況下で親が学校の役割まで担えというのは、あまりにも酷い。

小学校低学年の子供に、自ら勉強させながら、仕事を自宅で行うと考えただけで目眩がする。そんな中ある動画が話題になっている。小学生のお家での「しゅくだい」が少しでも楽しくなればという願いのもと、コクヨ面白法人カヤックが、宿題をテーマにした動画をつくった。

ただでさえ、宿題は子供にとって嫌なものだ。ましてや休校中の自宅での宿題というのは、間違いなくやる気が起きないはずだ。TVやマンガ、ゲームが気になる中で、宿題に集中しろというのは無理がある。

親が自宅にいるのにもかかわらず、自分の相手をしてくれないというフラストレーションがたまる中で、コクヨの IoT 文具「しゅくだいやる気ペン」を使えば、アプリがほめてくれて、宿題をやる気になるというものだ。外出自粛という閉塞感の中では、大人でもやる気を保つのは大変なのだから、なおさら、子供にとっては、ほめる環境をいかに生み出すかがキーになる。

この「しゅくだいやる気ペン」は、スマートフォンのアプリと連動して、子どもの日々の努力を「見える化」することで、学習への意欲を高めていくために開発された商品だ。センサー付きのアタッチメントを鉛筆に取り付け、勉強への取り組みに応じて溜まった「やる気パワー」をスマホアプリに取り込んで見える化するというものだ。

① やる気ペンを使って机に向かうほど色が変化。子供のやる気でLEDの色が変化する。
② 勉強してたまったやる気パワーをアプリに注ぐと、「やる気の木」が成長。
③ アイテムゲットで「やる気の庭」が完成。というゲーミフィケーションによって、子供のやる気が見える化可能だ。

「かく⇔ほめる」の好循環を生み出すことで、親子のコミュニケーションを円滑にし、子どもが自発的に学習する習慣を身につけていける。実際コクヨの調査によると「子どもが自ら家庭学習をするようになった」が約8割、「子どもをほめる回数が増えた」が約9割と、子どもの学習を応援することができる製品になっている。

コクヨは既存商品を活用して、コロナ時代の課題を解決する方法を筆者に教えてくれた。コロナ禍が続く中で、様々な課題が浮かび上がっているが、既存商品の見せ方を変えることで、売り上げを生み出すことも可能だ。既存商品をコロナ時代にどう生き返らせるのかという視点が、マーケターや経営者に求められている。自社には何もないと諦めるのではなく、既存商品にプラスワンのアイデアを掛け合わせることで、コロナ時代の課題を解決し、売り上げアップを目指そう!