「ペンキ塗りたての世界」はUIの変革を求める

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新型コロナウイルス感染から身を守る方法の考え方について、外では「全ては『72時間で消えるペンキ』でペンキ塗りたて」の世界だと想像して行動するように求めたFacebookでの医師の投稿が話題になった。

電車の座席に座ったら、「あぁ今背中とお尻にごっそり塗りたてペンキが付いたな」と思ってください。

エレベーターのボタンを押したら、「あぁ今指先にペンキが付いたな」と思ってください。

コロナ感染から身を守る方法

このようなペンキで塗りたての世界においては、できるだけ物には触れないほうが好ましいことになる。これまで、まったく問題なく使われていたインターフェイスが、突然に不潔で不安をもたらすものに変わってしまった。

コンビニのなかには、冷蔵庫のドアを手を使うことなく、足で開閉するための金具を取り付ける店もでてきている。そのあとすぐに消毒するというのに、消毒液のスプレーにさえも触れたくない人がでてきており、足でプッシュ操作ができる機材が人気だ。ネットショップをのぞいても、既製品が売り切れており、自作する人も出てきている。

この傾向は、エレベーターやきっぷの自販機にも及ぶ。中国のHuaweiとは、エレベーターからタッチ操作を無くすべく、スマートフォンのBluetoothを使って呼び寄せ、目的階にまで移動させるソリューションを開発したという。

无接触智能乘梯解决方案(旺龍智能のウェブサイト。中国語だが、図が多くて動画もあるので、一見してほしい)

旺龍智能社のウェブサイトから。WeChatのミニアプリを使うことで、エレベーターの呼び寄せから目的階への移動まで、タッチ操作が不要としている。

ペンキ塗りたての世界では、手で触れるインターフェイスは、ことごとく不安要素になり、なんらかの解法が求められことになる。消毒スプレーのフットペダルを設置するようなケースもでてくれば、Huaweiと旺龍智能のエレベーターのように、より根源的に操作そのものを無くす、まったく新しい体験を作り上げてくるケースもある。では、目の前にあるタッチを必要とするインターフェイスは、どちらのアプローチで解決されるべきだろうか。