エッジAIカメラのサービス

AI /

エッジAIカメラが続々と登場している。GASKETが注目している製品やサービスをまとめて紹介する。これらは利用目的やビジネスモデルも様々であるが、エッジAIの可能性を考えるにあたって、どれも皆ベンチマークすべき内容ばかりである。

最初に紹介したいのはパナソニックのVieurekaである。これは製品ではなく、エッジAIのサービスプラットフォームという位置づけである。ハードウエアやサービス提供環境はもちろん、GASKET的には特に筐体デザインが非常に良く考えられていると思う。あまりカメラっぽくなく、表面のデザインは迷彩色のような感じでレンズの存在が目立たない。筐体の形状としても基板やカメラの実装しやすい形状だ。表面に設置場所に合わせてシールのようなものを貼ることもできそうだ。

パナソニックのVieureka

OpTiMのAI Camareaは、前述のパナソニックのVieurekaと同様に、ソリューションプラットフォームの提供モデルと言ってよいだろう。

OPTiMのAI Camera

OrCamのMyMeはGASKETでもすでに何回か取り上げているウエアラブルデバイスだ。CES2019でデビューし、CES2020でも展示はあったがそれ以降の新たな情報はない。どれくらいこのプロモーションビデオ通りに動作しているのかは不明である。

OrCamのAIウエアラブルデバイス MyMe

FutuRocketのManaCamは人数カウントに特化したエッジAIカメラだ。USBの他に電球ソケットアダブターを使用して給電しながら、天井などに固定することができる。価格は1万円以下を目指すという。CES2020に初登場したがその後の情報はない。

FutuRocketのManaCamは人数カウントに特化している

ちょっと目的が異なるのがPowerEgg Xだ。こちらは撮影のためのカメラが基本で、ハンディカメラとドローンが一体化しているてんこ盛りの内容だ。

北京のPowerVision社のPowerEgg X

最後がGASKETが注目しているサムスンのBallieだ。これは是非ビデオを見てもらいたいが、これは動き回る画像センサーだと見ると一気に可能性が広がる。

サムスンのBallie

ビジネス的にはプラットフォームを提供するもの、単機能に特化したもの、センサーに特化したものなど興味深い例が揃っている。プラットフォームとして機能するためにはそれなりの規模感が必要だ。一方で単機能に絞り込んで低価格で提供するというものもあるが、販売チャネルやマーケティングの課題をどう克服するか。もう一つの選択肢は製品やサービスではなく、個別のSI案件として提供する方法がある。まだまだエッジAIのコモディティー化は始まったばかりであるが、驚くほど手軽で身近なものになっていくことは間違いない。

【関連記事】
・DSAテクノロジーを加速させるAIチップ競争
・FPGAはエッジAIの選択肢になるか
・学習も端末で行うようになるエッジAI
・エッジAIはコト売りのビジネスになる
・エッジAIは単機能化してサブスクリプションモデルに向かう
・今年に入ってからエッジAIボードが続々と登場している
・エッジAIは熟練職人を求めている
・エッジAIの動向とハードウェアに与える影響
・エッジAIがIoTの主流になる
・Raspberry Piで実現させるエッジAIテクノロジー
・フォグコンピューティングとエッジコンピューティングとは何か?
・品質保証に苦しむIoT、エッジコンピューティングの現場
・RaspberryPi 4が新登場。エッジAIとIoTの覇権争いは続く
・PoEはエッジコンピューティングを救うか
・音声ではない「音」のAI~意外に聞かない音声信号のAI処理