RaspberryPiから再考するマクロの数字

IoT /

RaspberryPi(以下RPI)最高!と言いたいところだが、そうではなく再考だ。

少し前の話になるが、財団のリリースによると、2019年12月12日前後で累計出荷台数が3,000万台を超えたという。

2018年3月14日までに1,900万台出荷されたというから、この直近一年弱で1,100万台出荷された計算になる。ヒューマンリソシアの発表によると全世界(調べることが可能な92か国が対象らしい。調べられない国は逆に誤差の範囲なのかも知れない)のITエンジニアの数は2,136万人強、ということらしい。

ITエンジニアと言っても、金融系や業務系のお堅いことをしてる人がかなりの割合を占める。(一説、数では70%以上とも言われてる)

仮に、この数字を信じるとするならば、お堅いエンジニアがRPIを買う(趣味でも業務でも)とは考えにくいので、仮に30%の人が関わっているとすると、対象エンジニアは全世界でたったの600万人だ。産業用途であろうが、趣味だろうが、平均するとエンジニア一人あたり、累計5枚弱(台)のRPIに何等かの形で関わっている計算になる。直近一年1,100万台ベースで試算すると、対象30%のエンジニア一人あたり2台弱だ。

ちなみに日本での正確な出荷台数は不明。過去RPIが世界で300万台の出荷を超えたとき、日本国内では10万台出荷と発表されたことがあるから、比率がそのままだと乱暴な仮説を立てるならば、直近一年では日本で約37万台出荷されたことになる。

逆の見方をしてみよう。日本のITエンジニアは約100万人。先述の試算でいくと、このうち30%が何等かのかたちでRPIの購入に関わったとして30万人×2枚=60万台出荷されていなければいけない。日本で37万台出荷されているかも知れない、という数字と相当乖離する。まして半数が産業用途だとするならば、国内で30万台が産業用途に利用されていることになってしまう。筆者のつたない経験から見ても、これは感覚的にあり得ない数字だ。裸のRPIを30万台も使ったら、もっと弊社に引き合いが来ている(笑)。

RaspberryPiが良いとか悪いとか、実はそういう問題ではなく、そもそも日本においてIoTの実践が進んでいないのではないだろうか?