Uberが屋根上でプログラマティックサイネージ「Uber OOH」を開始

Digital Signage /

Uberがライドシェアカーの屋根にデジタルサイネージディスプレイを設置する計画を進めており、そのテストを2020年4月1日より行うと発表した。テストはアトランタ、ダラス、フェニックスの3都市で実施され、1000台以上の車両でテストを行う。Uber OOHはプログラマティックサイネージ企業であるAdomniとのパートナーシップで行う。

Uber OOHのトレーラーはこちら。

またAdonomiのプラットフォームを通じて、Uber OOH以外のデジタルサイネージメディアに対して配信が行うことができる。

アメリカではタクシーの屋根上サイネージは以前からあったが、さほど普及はしていない。そこにUberが参入することでドライバーに収入(週20時間以上の稼働で100ドル)が入る。これによってロケーション確保が一気に進むだろう。こうして確保されたロケーションに対して、Adnomiのプログラマティックなアドネットワークが広告を配信する。少なくとも当初は、GPSなどによるロケーション連動についてはアナウンスがないが、これはいつでも実現可能だろう。実際にニューヨークのタクシーの車内サイネージでは5年以上前から実現されていることだ。

日本では事実上Uberは参入していないのと同じことで、まったく市場を確保できていない。また屋根上でサイネージを行うことは、現状多くの自治体で規制されるので当面は関係がない話だ。

しかし重要なことは、日本ではタクシー屋根上サイネージが実現できないことではなく、プログラマティックサイネージの波に日本が取る残される危惧ではないだろうか。Uberの強みは「デジタルビット化できないものの移動」を起点にして、必要に応じてデジタルテクノロジーを徹底的に駆使しているからである。

Uber OOHのリリースや関連サイトを見て気がつくことがある。それは一切、Digital Signageという単語が使われていないことだ。これは恐らく、デジタルサイネージには広告以外の用途も含むが、広告に限定すれば、アナログ看板としてのOOH(Out Of Home )という言い方からDOOH( Digital Out Of Home )に移行しながら、ぐるっとひとまわりしてシンプルにOOHに帰って来たというところだろう。長々としたDigital Signageという単語よりも、OOHの方がすっきり3文字でわかりやすい。言うまでもなく、これからのOOHは全部デジタルだからである。