イベントのオンライン化は結局ラジオだ

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GASKET周辺のイベントや展示会が次々と中止や延期となっている。リアルな人の接触が感染確率を増加させてしまうので致し方ない。しかし新型コロナウイルスとの戦いがいつまで続くのかはまだわからないので、いつまでも停滞や自粛を続けることはできない。

GASKETスタッフが参加したり、関連する領域のイベントでこれまでに中止や延期になったものは、メジャーなものだけでもISLE(深セン)WMC(バルセロナ)、リテールテック(東京)、SXSW(オースティン)、Digital Signage EXPO(ラスベガス)、Interop(東京)、NAB(ラスベガス)などだ。もう少し小規模のイベントを含めると膨大な数になる。これらはすべて、デジタルやインターネットといったテクノロジーに関するものばかりであるにも関わらず、感染症に対しては今のところほとんど無力だ。

リアルなイベントの良さ、重要性は言うまでもないが、こういった状況下ではバーチャルな、オンラインでの開催についても検討をしなければいけない。

ビジネスイベントやコンベンションというのは、ビジネスに関する情報収集と商談である。商談は原則一対一であるので多数の人が接触することにはなりにくい。情報収集というものが、ブース展示やセミナーなどによって実現されている。

これをオンライン化するというのは、まずはプレゼンテーションやセミナーを配信することが基本だろう。ただこれだけでは一方的なコミュニケーションになってしまい、臨場感も薄くて自分ごとには感じにくい。よくセミナーではTwitterのハッシュタグを指定して、会場の参加者が登壇者に質問をするという構成になっているものがある。しかし不思議なもので、会場からだとツイートしにくく、Twitterでのコミュニケーションというのは案外盛り上がらない。

ところが会場外にいる人からのツイートは、遠隔地にいることによる疎外感が参加意識や熱量に繋がるのだろうか、積極的なコミュニケ^ションになりやすくないだろうか。特に若年層は、こうしたコミュニケーションに慣れている。問題は登壇者側が、適宜こうした書き込みをピックアップして、インタラクティブな内容に臨機応変に変えることができる人、アドリブが効く人が日本には本当に少ないことだ。どうしても用意された原稿を読み上げたがる。学校教育でプレゼンテーション教育やディスカッションをほとんど経験していないからだろう。(最近の小中学生はそうでもなくなりつつあるようだが)

そこで、こういう運用はどうだろうと思ってオンラインイベントを配信するときのアイディアを箇条書きにしてみる。

・会場は教室みたいなところではなくて、オフィスとか店舗とか、
 できるだけ日常に近い場所
・会場には10人ほどの観客を入れる(一人喋りは普通の人は辛い)
・2人か3人の対談形式
・カメラは3台くらい、自動スイッチングで構わない
・マイクは一人に1本
・Twitterのハッシュタグでインタラクティブに
・Twitterの投稿だけを表示するモニターを登壇者から見える位置に
・登壇者のうちの一人がTwitterを積極的に拾い上げる
・時々音声でのリアルタイム参加も入れる
・内容によってはBGMがあってもいい、BGMでなくても曲を挟む

あれ?これってラジオじゃないか。

FM SONという、オフィス内ラジオ局。CEKAIオフィスがある東京、京都、LAを結ぶ。

CEKAI KYOTO HAUS