いつの間にかデジタル化が進行していたアクアリウム

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ふと思いついて、15年ぶりくらいにアクアリウムを始めることにした。アクアリウムというのは要するに水槽で熱帯魚や水草を飼育することである。機材を揃えて実際に飼育を始める際に、いちばん重要なのは水質管理である。この水質管理が随分とハイテク化していたのである。

水質管理とは、魚や水草が生きていくために良い環境に維持することである。そのための要素としては、硝酸塩、亜硝酸塩、総硬度、PH値、塩素、二酸化炭素などを測定する。測定方法は大きく2つあって、一つは試薬に水槽の水をスポイトなどで滴下して、色の変化を見るもの。この場合は検出したい要素ごとに試薬が必要なのと、測定後の容器の洗浄など手間がかかる。もう一つはリトマス試験紙のような試験紙を水槽に浸して色の変化を見るもの。試験紙には複数の試薬が塗布されているので、一度に複数の要素を計測できるので手軽である。

この場合の判定方法は、従来は試験紙の入っている容器の側面に色が変わった試験紙が印刷されていて、どの色に変化しているのかを目で確認して対応する数値を確認していたのだ。テトラ社のTest 6 in 1という商品である。

ところが、これがスマホアプリ化されていたのである。まず測定前に試験紙をスマホアプリで撮影して、元の状態の色を登録する。続いて試験紙を水槽に浸したあとの状態を撮影して、色の変化をデジタル技術で計測するのである。

計測した結果はアプリ上で可視化される。これらはアプリに保存され、グラフ化するなどで変化を確認することもできる。

水質管理というのは様々な要素が複雑に絡み合う。バクテリアを使った生物濾過というプロセスが一番大切なのだが、生体の数や種類、透過される照明の波長や光量、水温など、それこそ地球環境の縮図のようなものである。その中で苔の発生というのは避けられない課題なのだが、IoTで苔が出ない環境を実現する仕組みを誰か考えてもらえないだろうか。日本の観賞魚飼育人口は1000万だそうなので、決して小さい数字ではないはずだ。