AI DJが生み出す音楽体験「HUMANOID DJ project」

AI/Digital Signage /

映像クリエイティブ集団 NAKEDの新作「FLOWERS BY NAKED 2020 ―桜―」において、AIによるリアリタイム生成楽曲の体験してきた。

FLOWERSはNEKEDの定番コンテンツで、様々な花をモチーフにしたプロジェクション(大部分はマッピングしていない)による映像作品だ。今回は桜をテーマとしている。

エントラス付近
女性が圧倒的に多い。撮影に関して制限は無い

こちらが「HUMANOID DJ 」による楽曲生成によるライブパフォーマンスだ。

AI DJ「LUCY w/(ルーシー)」が、会場にいる人の表情から年代、性別、感情をリアルタイム解析し、解析結果によってマッチしたDJプレイと映像演出を自動生成している。実際に体験してみるといい意味で自然すぎて、話題性はともかくAIのDJが仕事をしているのかどうかは全くわからないし、どうでもいい話になっている。

GASKETは人並み以上にAIには精通しているし、実際に業務で利用しているので、その可能性や現時点での限界も理解している。今回の取り組みでは、年代、性別、感情、混雑度合いをカメラで読み取っているが、そのエンジンもだいたい想像できる。現場にいて予想できるのは、こうしたパラメーターは毎回あまり変わることはないなずである。あとはダンサーの動きを変えることはダンサーの意思で可能だが、多分映像はダンサーの動きにリアリタイムで追従しているわけではないと思われる。

一回しか体験していないが、生成された音はここでダウンロードできるので聴き比べると面白い。確かに毎回違う。解析パラメーターが同じで(今回は多分そうだと思う)、客層など会場の状況が極端には変わらない場合にどうやって変化をつけるか。このあたりがノウハウだったりするのだ。繰り返して言うが、今回のクオリティーは非常に高いので、正直意外性はない。ここは企画全体のコンセプトに依存する部分でもある。

ビデオアートっぽい映像や音楽を自動生成する試みは以前からあったし、今回はそれをかなり極めている。ただ、アートという括りで何でもあり、と言う部分も否めない。おそらく今回の試みで感動して涙を流す人はいないと思う。だから悪いと言いたいのではなく、AIとアートの向き合い方がどうなっていくのだろうという興味と期待である。

プロジェクターからの映像の解像度は2Kで、明るさは5から7000ルーメン。この空間だと映像は正直言って眠たし暗いが、そういう問題ではない。8Kで2万ルーメンにしたからといって解決することでもない。

カメラ部分との比較で見ると映像は不鮮明
キャノン製の2Kプロジェクター

グッズ販売コーナーも大人気だ。営業的には成功していると思われるし、前述のライブパフォーマンスは是非体験して、AI時代のクリエイティブやアートについて色々と思いを馳せてもらいたい。3月1日まで日本橋三井ホールで開催している。

とても美しいグッズも多数ある。