渋谷駅の『モッチッチステーション』のタイマーはあなた専用だ

AI/Digital Signage/IoT /

東京・渋谷駅の山手線ホーム上に、エースコックのカップラーメン「モッチッチ」を味わえるエキナカ無人ラーメン店『モッチッチステーション』が期間限定でオープンした。マイクロソフトとアイロボットも参画し、テクノロジーで無人店舗を実現したのだが、この手の「無人店舗」のバックヤードには人が多数控えているのはいつものことだし、この店舗でも案内や下膳するスタッフがずっと控えているのだが、そこは大目に見ていただきたい。

食事をするには、まず商品を購入するところから始まる。商品棚には扉が付き、脇にはタッチパネルモニターと決済端末が設置されている。棚には重量センサーが設置されており、ドアの開閉時に重量の変化から取り出した数量を計算し、液晶画面に数量と精算金額が表示される。タッチパネルを操作して購入数量を確定させたうえで、決済端末に交通系ICカードをかざすか、クレジットカードを差し込むことで決済が完了する。

専用棚は、ワンタンメンと野菜タンメンの2種類あり、それぞれで決済を行う。
ワンタン麺と野菜タンメンの2種類から選べるのだが、棚も決済端末も別になる。
液晶の下には、Coineyの決済端末が設置されており、これで決済する。
液晶の下には、Coineyの決済端末が設置されている。

商品を出し入れしたときの挙動と決済までの流れは、下記の動画を参照してほしい。

商品棚前と、ポット前には指向性スピーカーが設置されており、音声での案内がなされる。
商品棚前と、ポット前には指向性スピーカーが設置されており、音声での案内がなされる。

モッチッチのカップを購入したら、箸やおぼん、そして湯沸かしポットなどが並ぶコーナーに移動してお湯を注ぐ。各置き場には重量センサーが設置されており、その情報をもとにお湯などの補充がなされている。

ポット、ウォーターサーバー、箸置き場の下には重量センサーがある。急遽だったのか、消毒スプレーは普通に置かれていた。
ポット、ウォーターサーバー、箸置き場の下には重量センサーがある。急遽だったのか、消毒スプレーは普通に置かれていた。

席につき、目の前のタッチパネルをタップすると、出来上がりまでの時間がカウントダウンで表示される。

このカウントダウンタイマーは、タップしてからスタートするのではない。店内に設置された3Dセンサーが、入店時からひとりひとりの客を追跡し、お湯を注ぐ動作を検知すると、裏側でシステムがカウントダウンを始めている。タップ操作は、カウントダウンタイマーをスタートさせるためではなく、モニターにパーソナライズした映像を表示させるにあたって、追跡対象の人と座席の紐付けのためのアクションだ。客の行動履歴に合わせてコンテンツを表示できるこの仕組みは、いろいろと応用することができそうだ。

座席は、左右に半透明の仕切りがあるコンパートメントになっており、タッチパネルが設置され、凹み部分に拭き掃除ロボットのブラーバが鎮座している。左手にはQiによるワイヤレス給電エリアがあり、スマホなどを充電できる。
座席は、左右に半透明の仕切りがあるコンパートメントになっており、タッチパネルが設置され、凹み部分に拭き掃除ロボットのブラーバが鎮座している。左手にはQiによるワイヤレス給電エリアがあり、スマホなどを充電できる。
店内の天井には、店内くまなくカバーできるよう、Orbbec社の3Dカメラが設置されている。
店内の天井には、Orbbec社の3Dカメラが店内くまなくカバーされるように設置されている。

食事が終わり、カップやお盆を返却コーナーに片付けたのちにタッチパネルにふれると、ブラーバが出てきて拭き掃除を始める。カウントダウンのためにお湯を注ぐ行動はシステムが自動検知する一方、店側にメリットのある掃除のトリガーが客側にあるのは片手落ちかと思ったが、これはアイロボット社のブラーバを見てもらうためにわざと残した一手間なのだろう。周囲の客も、ブラーバが掃除しているのを眺めている人が多かった。

Covis-19が話題になっているだけに、殺菌しているのかが気になってしまった。
Covid-19が話題になっているだけに、殺菌しているのかが気になってしまった。
持ち帰り用の商品は、別の端末で決済する。キャンペーンを実施していることに加え、軽減税率の対象となって消費税率が異なることに対応するためだと思われる。こちらで買ってそのまま食事したら、3Dカメラが検知してアラートを出すのだろうか。。。