エミレーツ航空のファーストクラスでバーチャルウインドウを体験

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これからのモビリティーを考える際に、自動運転によって暇になった人々はいったい何をすればいいのか。これはこうしたモビリティーの普及と表裏一体であり、この移動時間を有効に活用できれば普及も加速するはずである。

2月16日まで、六本木の「メルセデスミー東京」で、エミレーツ航空が羽田−ドバイ線に就航させているボーイング777-300ERのファーストクラスのシートが展示されている。このシートは「ゲームチェンジャー」と命名されており、今までのファーストクラスを変えるということだ。GASKET的にはここに装着されているバーチャルウインドウをどうしても体験したかったので足を運んだ。

エミレーツの新しい777のファーストクラスは全部で8席。1−2−1の配列が2列である。そうなると中央部の2席には当然ながら窓がない。そこでここにバーチャルウインドウを設置して、全席を窓側にしてしまおうということだ。

1−2−1の座席配置。EとF席が対象

機体がボーイング777である以上、エミレーツと言えども独自に窓の大きさや間隔は変えることはできない。実際の窓の大きさは21インチのディスプレイほどの大きさだ。ファーストクラスの場合は、1席で窓を3つ分専有する。現場にいたエミレーツの係員(英語しか通じない)にこのディスプレイの詳細とカメラについて訪ねたが、技術的な情報何も持ち合わせていなかった。

24インチくらいのLCDが縦に取り付けられている。窓3つ分で大きなディスプレイを使っているわけではない。解像度は2Kなので若干眠たい気もするが、サイズが小さいのであまり気にならない。

カメラの解像度はおそらく4Kではないかと思われ、そこから3画面を切り取っているのではないだろうか。 カメラの位置は限りなく実際の座席付近からの映像である。他の場所からのアングルではない。どのように設置しているかは不明だった。なお上記はF席の例だが、E席の場合は機体左側の映像がライブで表示されるとのことだ。

カメラは一箇所窓が埋められている場所に設置されているものと思われる。

体感した感想は、極めてリアルであるということだ。飛行していないので振動も加速も感じられないが、バーチャルウインドウの映像は本当の窓からの眺めと殆ど変わらない。実際の飛行時においては、逆光やコントラストが高い時、あるいは夜間などでどれくらいカメラと画像処理が追いついてくるのか気になった。

肝心のファーストクラスの空間とシート自体は、筆者的には正直居心地がいいものではなかった。シートに座って正面を撮影した写真だが、正面の両サイドにミニバーやアメニティーが見えるように置かれていたりと、なんかとてもぐちゃぐちゃした印象であった。ファーストクラスは世の中的には減少傾向にあり、代わりにビジネスクラスがその役割を果たしている。そのビジネスクラスも個室化が進んでいるが、実際には非常に狭くて息苦しい空間でばかりなのが残念だ。

少なくとも航空機ではバーチャルウインドウは非常にリアルで快適なものであった。であれば、自動運転のビークルでも、窓がディスプレイになっているということ自体はありなんだと感じた。実際にバックミラーはディスプレイ化されたものも出てきている。あとはどれくらいのサイズの画面で何を表示するのかになる。これについては別途まとめてみたい。