Everlaneの驚くべき透明性 常識破りの経営が評価される時代

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Everlaneというブランドをご存知だろうか?Everlane(エバーレーン)はサンフランシスコで2011年に生まれたD2C型のベンチャーだが、彼らの日本語サイトがオープンした。Everlaneでは徹底的に透明性が意識され、新たな価値観が提供されている。

彼らは「Radical Transparency(徹底した透明性)」をコンセプトに、既存ファッション業界に戦いを挑み、ミレニアル世代やZ世代から評価を得ている。

Everlaneはユニクロのようなベーシックなラインナップを展開しているが、彼らが若い世代から評価されているのは、その透明性と環境への配慮だ。既存のファッション業界の問題点をあぶり出し、それを解決する姿勢が顧客から支持されているのだ。

サブスクリプションの普及ややメルカリの台頭で、洋服は以前ほど売れなくなっている。気温変動やファッショントレンドの予測を間違えば、過剰在庫を抱えたメーカーは商品を廃棄せざるをえない。商品の焼却は資源や環境に深刻な影響を与えるため、これをよしとしない消費者が増加している。

同社は中間コストを省くことを徹底的に意識し、商品アイテム数も絞り、少量生産で全てを売り切ることで、在庫を最小限にコントロールしている。たとえ、売れ残りが出ても、焼却処分しないことまで考え、USのサイトには「Choose What You Pay」いうページ用意されているのだ。通常の価格から3段階安くなった価格が提示され、顧客がそこから払いたい金額を選ぶようになっている。

そして、彼らは価格まで透明化することで、消費者から評価されている。商品をクリックすると商品の写真や説明の下に、価格の内訳が提示される。彼らは原価まで全て明らかにする透明性経営を行っているのだ。同社は原価は秘密という常識を破ることで、消費者から共感を得ている。

彼らのサイトから価格についてのメッセージを引用する。

「お客様は、私たちの商品を生産するのにどのくらいコストがかかっているのか、知る権利がある」と私たちは考えています。この考えに基づき私たちは、各商品の材料費から人件費、輸送費に至るまでの原価を開示しています。そしてこれらの原価を基に、従来の小売価格に比べ大幅に利益を抑えた金額で商品を提供しています。

商品をクリックすると商品の写真や説明の下に、価格の内訳が表示される。彼らは原価まで全て明らかにする透明性経営を行っているのだ。同社は原価は秘密という常識を破ることで、消費者から共感を得ている。

常識を破るのは環境や価格だけではない。なんと生産現場まで透明にしている。「工場」をクリックすると同社の世界中の工場を体験できるのだ。

彼らの工場は安いからといって、クオリティを下げているわけではない。有名ブランドの服を作っている工場を吟味し、Win-Winの関係をつくっている。彼らは工場に定期的に足を運び、工場のオーナーや労働者たちとより良い関係性を築いている。 各工場にて適正賃金や適切な労働時間、労働環境などの評価といったコンプライアンス監査まで実施しているのだ。

Everlaneは、既存のファッション業界の不都合な真実を洗い出し、それを透明化することで、消費者から評価されれている。SDGsが当たり前になる中で、一見常識破りに見える経営が、今後のトレンドになることをEverlaneの躍進が示している。

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