【CES2020】Vol.09 透明LCDの秀逸な利用法 Boschの「Virtual Visor」

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Boschの「Virtual Visor」は高度な技術に基づいたユニークかつ実用的な製品だ。自動車用のサンバイザーは太陽以外の必要な場所も隠してしまうので、運転時の視界に問題が生じる。そこでカメラによる画像認識により運転者の目の位置を把握し、その部分だけを透明LCDを使って太陽を遮るのである。

真偽のほどは定かでは無いが、「作ってみた」的な紹介ビデオが面白い。

カメラと透明LCDを用いて、まず光源、すなわち太陽の位置とドライバーの目の位置を把握する。そして太陽が眩しい場合にはシェード機能を動作させる。太陽と目の位置関係によって、日食のように透明LCDの適切な部分を黒くする。

透明LCDはなかなかユースケースが見いだせていない技術である。それはいわゆる映像表示装置としてLCDを考えているからだったが、今回はシェードにするという発想から生まれたものだ。もちろん背景にはAIによる画像認識が手軽になったからである。

現状では制御と強度の問題から、Virtual Visorは六角形の透明LCDの組み合わせのために「ベゼル」が残ってしまっている。これを改善することは容易だと思うので、そう遠くない将来にすべての車にこれは標準装備となる技術だろう。