VR・サイネージ・プロジェクションマッピングを活用した「Digital×北斎【序章】」

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2020年は北斎生誕260周年にあたり、世界各地で大小さまざまな「北斎展」や映画「HOKUSAI」公開など、葛飾北斎の作品を目にする機会が増えることだろう。東京・初台にあるNTT東日本ICCギャラリーで、2020年3月1日まで「Digital×北斎【序章】」展示イベントが開催されている。

展示内容は、20億画素の解像度でデジタル化された山梨県立博物館所蔵の葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」認定マスターレプリカ全47作品、オルセー美術館の認定リマスターアート12作品、4Kデジタルサイネージ絵画、浮世絵の中へ没入する裸眼VR、プロジェクションマッピングで絵画が動くムービングアートピクチャーだ。

冨嶽三十六景全47作品のマスターレプリカ公式認定を受けているアルステクネ・イノベーションの資料には「様々な方向から撮影した20億画素という超高精細なデータを、何度も原画との比較校正を行い忠実に再現。原画の130%に拡大した作品は、1ミリにも満たない浮世絵の繊細な凹凸の表現や、手漉き和紙の質感まで肉眼でお楽しみいただけます。」とある。
実際、光を当てた接近鑑賞、ルーペでの拡大も可能で、江戸時代の原作の和紙の繊維の一本一本まで再現していることが良くわかる展示だ。

こちらは4Kデジタルサイネージへ複数の作品をスライドショー的に配信している。

和室では浮世絵を裸眼VRで展示している。
ヘッドマウントディスプレイを用いたVRとは異なる方法で、センサーによって視点と前後左右の動きを取得し、浮世絵の中へ没入して行く表現だ。うねる浪と揺さぶられる舟などが裸眼で体験できる。裸眼VRもコンテンツのストーリー次第で楽しみ方も変わり、また裸眼であるためDOOHのインタラクティブコンテンツとしても応用できそうだ。  

オルセー美術館の認定リマスターアート12作品のうち、ゴッホの「ローヌ川の星振る夜」とモネの「日傘の女」では、額装された作品に見えるプロジェクションマッピングによる絵の前で腕を動かすなどアクションを起こすと、キラキラとした流れ星やスカートが風で揺れるといった絵画のテーマに沿った動きが楽しめる。