【InterBEE2019】Vol.10 アルファコードのリアルタイム処理の8K360°VR

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360°VRの進化が続いている。数年前のVRブームは一段落した感があるが、8K対応が進みつつあり、表示側も4K化が進んできた。昨年からInterBEEと同時開催しているデジタルコンテンツエキスポで目立っていたのがアルファコードのリアルタイム処理された8K360°のVRのデモである。

デモ環境では、8Kカメラ2台の映像にもう一台の11Kカメラをピクチャー・イン・ピクチャーしたり、テロップやCGをリアルタイムで同期させて合成させて、4KのHMDで視聴することができた。

後日入手したHMD側で再生されている映像のキャプチャーを入手したのでので下記にリンクしておく。星のCGがAR的に合成されたり、もう一台の8Kカメラの映像が画面上部にインサートされたり、途中で2つのカメラを切り替えている様子である。この映像は実際にHMDで見えている様子を再現するために、改めてキャプチャーしたものなので、実際のHMDで視聴する時と比べるとカクつきが起きているが、実際の動きはスムーズである。これを4KのHMDで見た場合のリアルさはこの動画から想像していただくしかないのだが、オリジナルソースが8Kであるために相当クリアである。いままでの多くの2Kの360°ソースを2K のHMDで見るのとは全く違う臨場感を感じることができる。

今回の機器構成は下記の通りである。たったこれだけと言うと言いすぎかもしれないが、こういった構成でリアルタイム処理ができることに注目をしたい。
・カメラ
 11K Insta360 TITAN
 アストロデザイン 8Kカメラヘッド+フィッシュアイレンズ
・8Kライブスイッチャー
 ATEM Constellation 8K
・8Kモニタリング
 Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDR
・8Kレコーダー
 HyperDeck Extreme 8K HDR
・SSDドック
 MultiDock 10G

Insta360 TITAN
アストロデザイン CM-9010-B
各ソースとアウトプットのモニタリング
機器構成はこれだけ。CG、ARのためのPCが2台

360°VRのソース映像には8Kの画角というかデータ量は必要不可欠である。普通の視界内に見えているものを2Kできれいに見えているとして、視界360°分を同じクオリティで再現するためには、2Kを16個分くらい必要、というのは誰もが合点がいく話だ。そのために8Kは必要不可欠ということになる。この8Kを扱うことが、カメラから伝送、途中の処理、再生まで一気通貫で必要になる。過渡期ではあるが、上記の構成で実現できる所まで来たわけで、これは言うまでもなくあと数年で小型のボックスが1つで実現できる日が来る。

その特に備えて、肉眼と同等にVR映像を得られるようになったらどういうコンテンツを、どういう演出手法で扱うべきなのか。アルファコード社は以前からこの点に注力していて、VRミュージカルに挑戦したり、360°の音場についても独自の収録、処理、再生の仕組みを持っている。そうした試みの一つとして、VRに特化した動画投稿プラットフォーム「Blinky」を提供している。

GASKETは医療や産業分野以外では、VRの鍵を握るのはバーチャルトラベルだと考えている。ANAのavatar-inが描いている世界観がそれに近い。そしてCES2020ではデルタ航空がキーノートスピーチを行うのも目が離せない。

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