さいたま市が景観重要建造物に指定した新大宮区役所・大宮図書館は中高校生の溜まり場だった

Digital Signage /

電子データによる提出がすすみ、区(市)役所・税務署に行く機会は少なくなっているが、図書館でローカル情報を調べるため、令和元年11月にさいたま市が景観重要建造物に指定した大宮区役所・大宮図書館の新庁舎(令和元年5月に移転)を訪ねたところ、区役所の待合ロビーから図書館の各コーナーまで、自治体イメージのシニア層はほとんどおらず、中高校生が多くのエリアを支配していた。

新庁舎であり、まずはデジタルサイネージがないか見回ったところ、表示灯の自治体情報案内(シティナビタ)3種類が設置されていた。

区役所の待合ロビー側には、「大宮区役所案内」と「施設利用案内」があり、「大宮区役所案内」はタッチパネル機能で庁舎の案内と、静止画広告、動画広告がインタラクティブに情報提供されている。「施設利用案内」は庁舎内イベント案内(イベントがない日に訪れた)の下に静止画、動画広告媒体が設置されている。

待合ロビーには中高生しかいないのに、医療、相続支援、不動産、葬儀など、シニア層向け広告が表示されても誰も興味を持たず、当然のことタッチパネルに触る中高校生はいなかった。

新庁舎の入口には「さいたま市大宮区インフォメーション」があり、庁舎案内、地図、ナビタッチ、公共施設一覧インデックス、業種別広告が掲載されている。地図上で公共施設や災害時の避難場所など区(市)民への情報提供は必要であるが、広告媒体としての注目度は推測できない。自治体情報サイネージの広告スペースに限らず、オーディエンスデータと広告効果測定の在り方を追求しないとデジタルサイネージの広告媒体価値は厳しくなっていくだろう。

大宮区役所・大宮図書館の新庁舎についても紹介しておく。

建物や設備の老朽化が進んだ大宮区役所庁舎と大宮図書館を、大宮の街の新たなシンボルとして、区役所と図書館を一つの建物に、地上6階地下1階建てでガラスを多用し透明感のある外観が特徴的な新庁舎として令和元年5月にオープンした。なお、さいたま市の景観重要建造物は大宮区役所・大宮図書館(令和元年11月26日指定)のほか、大宮盆栽美術館、盆栽四季の家、氷川の杜文化館、等がある。区役所は6階建の建物のうち1・2・4・5階で、1階には市民生活に直結する部署が配置されている。2・3階は大宮図書館であり、図書館の利用者が1階待合ロビーも活用しているのだろう。

大宮図書館の設計コンセプト

・まちを紡ぐ
氷川参道や山丸公園に隣接した新しい図書館は、建物周辺に広場空間を確保することで、周辺環境との一体性を持たせ、”まち”と”たてもの”を紡ぎます。大宮とさいたま新都心という二つの”まち”の間で、賑わいを発信する拠点として、”まち”と “まち”を紡ぎます。

・人を紡ぐ
新しい図書館には多くの人が集い、賑わいや交流が生まれます。
市民のリビングである”スパイラル空間”、市民参加を促すさまざまな仕掛けが、人々のアクティビティを紡ぎます。

・時を紡ぐ
神話の時代を象徴する氷川神社と現代の象徴である新都心をつなぐ氷川参道は、”過去”と”未来”を結ぶ軸と言えます。製糸業で栄えた大宮の歴史に鑑み、その軸線上に、絹糸をイメージした庁舎を整備し、大宮の歴史を未来に紡ぎます。

大宮図書館ホームページ

図書館は、書物はもちろん雑誌や新聞、CD・DVDも所蔵し、非常に開放感や明るさを感じる作りになっている。

スタディコーナーは、電源付きで持ち込みパソコンも利用できる。中高校生が学校にいる時間帯であれば、仕事にも活用できそうな環境である。