GASKET、飛び恥について考える

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飛び恥という言葉がある。飛行機で移動することは恥ずかしいという意味である。一つのきっかけとなったのはKLMオランダ航空のこのCMである。

「本当に対面で会わないといけませんか?」「電車の移動ではダメですか?」という問いかけを航空会社が行ったことにはそれなりのインパクトがある。もう一つ飛び恥を話題にさせたのはグレタ・トゥーンベリ氏だろう。彼女は国連に行くのにヨットを使ったそうだ。

地球に優しいとか、エコとか言う話は反論できないという特徴がある。反論をしたいわけではないが、人間は存在している時点で地球に優しくもエコでも全くない存在である。光合成ができるわけでもないので、外部からエネルギーを得る必要があるからだ。それは植物や動物の命を頂戴することによって存在が維持できる。

こうした存在自体が悪であることを認識した上で、少しでも持続可能な社会をという主張も理解できる。だが、ヨットで大西洋を渡って移動するというのはパフォーマンスとまでは言わないが、それは本当に地球に優しいのかと思う。船体はFRPかカーボンファイバーでできているはずで、マストは金属だ。その製造や廃棄のプロセスはどうなのか、という話である。

繰り返すが、地球から見たら人間は存在自体が悪である。それを認めた上で、少しでも維持継続できるようにすることはその通りだと思う。だが航空会社が飛行機を自虐的に言うとか、ヨットで大西洋を移動するとか、何か偽善的なものを感じなくはない。それ自体がウリになっている感じがしてならない。

同じ航空会社でもavatar-inを進めているANAは、決して電車に乗れとは言わない。でもAIやIoTができることを必死で考えている。

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